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長谷部誠がピッチに立ったときのプレーの違い。37歳の影響力で「すべてが軽やか且つエレガントに」

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フランクフルトMF長谷部誠

 元日本代表MF長谷部誠は先日のフライブルク戦でリーグ戦3試合ぶりにスタートし、フランクフルトの2-0の勝利に貢献。ドイツ紙『ビルト』はそのパフォーマンスを受け、「このフォームだとアイントラハトにとって不可欠な存在」と絶賛した。

 夏に就任したオリバー・グラスナー監督の下ではリーグ戦での起用が減っていた長谷部。第11節時点でわずか1敗と絶好調の3位フライブルクとのアウェーマッチにはリーグ戦3試合ぶりに先発出場。すると、ベテランは3バックの中央で落ち着いた守備やビルドアップを見せ、大きな存在感を発揮した。

 今シーズンのこれまでの公式戦では結果問わずプレー内容に批判が集まっていたフランクフルトだが、『ビルト』はこのフライブルク戦については「アイントラハトは久々に良いサッカーを見せた」とチームパフォーマンスを称賛。また、「このプレーの改善はとある名前と大きく関係する。長谷部誠だ」と表現し、このように記した。

「この日本人選手がピッチに立つと、まるで別なスタイルが見えてくる。すべてが軽やか且つエレガントにすら見える。ボールをやみくもに前方に蹴ることもほとんどなく、アイトラハトはプレーを通じての解決策を見つけようとする。プレッシャーを受ける中でもだ」

「長谷部がチームにいると、ほかのプレーヤーたちも急にボールを走らせ始める。特にイェスパー・リンドストロム、鎌田大地、ラファエル・ボレといった素晴らしいフットボーラーたちが輝きを放ち、優れたパスを受けることで活かさせる」

「ディフェンスではエバン・ヌディカやトゥタもグラスナーが求める攻撃的な守りを勇気を出して実行に移そうとする。あれほどの年齢でも新しいことに挑もうとする長谷部の姿を見ているからだ」

 また、記事では強化担当のマルクス・クレシェ役員のコメントも紹介。長谷部について「ハーゼ(現地での長谷部の愛称)は大きなクオリティを持つプレーヤー」と強調する役員は「ものすごい落ち着きぶりを発揮し、それにより特に若い選手にとっては大事な支えになるんだ。それに優れたフットボーラーであるため、たくさんのシチュエーションをプレーして打開してくれる」と褒め称えると、「ハーゼはみんなをコーチングし、経験をもって助ける。だからこれほど重要な存在なんだ。年齢は大事ではないね」とも述べていた。

 なお、フランクフルトと1月に38歳の誕生日を迎える長谷部との契約は来夏まで。『ビルト』は「現時点、長谷部の(現役キャリアの)道がさらに続く可能性が高いと見ても良いかもしれない。このフォームだとアイントラハトにとって不可欠な存在だからだ」との言葉で記事を締めくくっている。

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