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就任後2勝1分で残留まであと一歩…清水・平岡監督「最後笑って終わられるように」

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劇的勝利で勝ち点3を獲得した清水エスパルス

[11.27 J1リーグ第37節 浦和 0-1 清水 埼玉]

 指揮官就任後、3試合2勝1分と勝ち点7を積み重ねた。残留まで、あと一歩。清水エスパルスを率いる平岡宏章監督は「選手たちは最後まで粘り強くやってくれた」と、浦和戦で勝利を収めた選手たちを労った。

 11月4日にロティーナ監督の解任が発表されると同時に、コーチを務めていた平岡氏の監督就任が発表された。残留を争う厳しい状況で指揮を託されたが、就任初戦の札幌戦を2-2で引き分けると、前節広島戦は1-0の完封勝利。勢いに乗って浦和のホームに乗り込んできた。

 ボールを保持されて試合を進められた。守備に回る時間が長くなったが、プラン通り。「おそらく向こうがボールを保持する時間帯が増えるだろう。その中で我慢強く戦い、どこかで一発ということをプランとして考えていた」。粘り強く対応し、時おり繰り出す鋭いカウンターでゴールに迫った。

 失点はしなかった。だが、得点も奪えなかった。0-0のまま後半アディショナルタイムに突入。このままいくと勝ち点1の上積みに終わる。「最低限の勝ち点を取って帰りたい」との思いもありつつ、「ワンチャンスで取れたら」と最後まで勝ち点3を諦めなかった。

 そして、その姿勢が最後に結び付く。90+4分、投入直後のDF山原怜音のラストパスを受けた、これまた途中出場のMF中村慶太が豪快な右足のシュートを叩き込んだ。プラン通りに試合を進めての1-0の勝利に「狙い通りにいったのは、できすぎだと思う」と答えつつ、「けど、それは選手たちが頑張っていい準備をしてきたからだと思う」と続けた。

 最終節C大阪戦では引き分け以上で自力での残留が決まる。指揮官は浦和戦後のロッカールームで、「今日の試合はおめでとう。皆がハードワークしたことで勝利できたけど、まだ決まっていない。しっかりと残留して、最後笑って終わられるように頑張ろう」と選手たちに伝えたように、気持ちを切り替えて最終戦へと臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
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