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「師王の分まで」。U-17日本高校選抜は191cmFW小林俊瑛が主軸FW不在の不安打ち消す先制弾!

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前半12分、FW小林俊瑛(大津高2年)が先制ゴール

[11.26 Jヴィレッジドリームカップ U-17日本高校選抜 3-0 横浜FCユース Jヴィレッジ]

 大会初日にキャプテンでU-18日本代表候補でもあるFW福田師王(神村学園高2年)が負傷離脱。U-17日本高校選抜に不安がよぎったが、それを191cmの大型ストライカーが打ち消した。

 前半21分、U-17日本高校選抜はMF木村匡吾(岡山学芸館高2年)が左サイドからクロスを上げる。ニアでFW香西銀二郎(立正大淞南高2年)がDFを引きつけ、ファーサイドへ到達したボールをFW小林俊瑛(大津高2年=藤沢市立鵠沼中出身)が絶妙なコントロール。そして、左足でゴールを破った。

「左からああいう形のクロスはずっとイメージしていたので話し合っていましたし、ファーに欲しいと言っていた。ニアは銀二郎が潰れてくれる。点は決めたいと思っていたのでそれが良い形で先制点になった」と喜んだ。

 小林はさらに後半3分に放ったシュートが2点目に繋がり、22分には右サイドでのスルーパスでサイドを崩して3点目を演出。ゴールに加えてポストプレー、前を向いてのスルーパス、味方に繋げるヘッド、神奈川から熊本の名門へ進学後、前線からのプレッシングと色々なことができるように成長してきたFWは、U-17日本高校選抜のピンチで結果を出せたことを喜ぶ。

「最初に師王が怪我して、チームとしては士気が下がるような感じでしたけれど、自分的にはここで結果を残せばと思っていたので、1点取れて凄く良かったですし、その中で『師王の分まで』というのがあったので結果が出て良かったです」

 今回の合宿ではU-18世代を代表するストライカーとなっている福田とともにプレーできることを楽しみにしていた。試合で一緒にプレーする機会はなかったが、それでも小林は「ちょっとしかプレー見れなかったですけれども、裏の抜け出し方やシュートへの持って行き方はあの数十分の中でも師王は見せれていたので凄いなと感じていましたし、サッカー以外のところでも師王と色々と話すことができて聞けたので、この合宿で得たものは結構大きいかなと思います」と得たものの大きさを口にする。

 充実の合宿になっているが、この日は2点目を獲るチャンスもあっただけに、それができなかったことを悔しがる。結果を出したことに満足せず、大津の選手らしく成長し続けることを求めていく。攻撃の起点になること、点を取ること、守備面での貢献すること。まずはU-17日本高校選抜をU-16日本代表候補との最終戦でも勝たせて、合宿を終える。

(取材・文 吉田太郎)
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