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就任初年度でJ1昇格に導いた京都チョウ監督「京都に関わる皆さまにおめでとうという言葉を贈りたい」

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胴上げされるチョウ・キジェ監督

[11.28 J2リーグ第41節 千葉 0-0 京都 フクアリ]

 就任初年度でクラブの悲願を達成した。京都サンガF.C.を12年ぶりのJ1昇格に導いたチョウ・キジェ監督は「最後、選手の喜んでいる顔や泣き顔を見ると良かったなと思う」と喜びを噛み締めた。

 チョウ監督は12年から湘南で監督を務め、18年にルヴァン杯を制してクラブにタイトルをもたらした。しかし、19年夏に選手やスタッフに対するパワーハラスメント(パワハラ)が明らかとなり、監督を退任。20年は研修という形で、流通経済大でコーチを務め、同年10月に1年間停止されていた指導者資格の公認S級ライセンスが回復し、今季から京都の監督に就任した。

 第5節までは2勝1分2敗と勢いに乗り切れなかったが、第6節から6連勝を飾るなど15戦無敗で一時は首位に立った。その後も昇格争いを磐田とともにリードすると、第41節千葉戦をドローで終え、12年ぶりのJ1昇格を決めた。

「今までいたスタッフの方、今年一緒にやってきたスタッフを含めて全員の力。最後、選手の喜んでいる顔や泣き顔を見ると良かったなと思う」

 京都出身の指揮官にとって、感慨深い昇格ともなった。「僕の生まれた街に帰ってきました。自分は京都の歴史を背負うことはできないけど、ここから歴史を作ることができるという気持ちでずっとやってきた。それに応えた選手たちも本当に素晴らしかったし、今日は勝ち点3を取れなかったけど、今年の中でもベストゲームと思えるような気迫が前面に出るゲームだった。京都に関わる皆さま全員におめでとうという言葉を贈りたい」。

 来季からは戦いの場をJ1に移す。「次のステージというのは、僕も経験しているし、甘いステージではない」と気を引き締め直しつつ、「明日からまた切り替えて、しっかり最終戦に向かってやっていきたい」と、まずはホーム最終戦となる最終節・金沢戦へと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)
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