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今季は違うビニシウス、終了間際の弾丸シュートで決勝点!! R・マドリーがセビージャとの上位対決制して首位独走態勢へ

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FWビニシウス・ジュニオールが決勝ゴール

[11.28 ラ・リーガ第15節 R・マドリー2-1セビージャ]

 ラ・リーガは28日、第15節を行い、レアル・マドリーセビージャを2-1で破った。前半12分にセットプレーから先制点を与えたが、FWカリム・ベンゼマとFWビニシウス・ジュニオールのゴールで劇的な逆転勝利。注目の上位対決を制したR・マドリーが首位独走態勢に入った。

 試合前時点では、勝ち点30で暫定首位のR・マドリーと同28で3位のセビージャ。結果次第では順位が入れ替わる可能性もあった中、先手を取ったのはアウェーのセビージャだった。

 前半12分、左CKからDFマルコス・アクーニャがアウトスイングのボールを送り込むと、FWラファ・ミルが強烈なヘディングシュート。やや距離はあったが勢いのあるボールが GKティボー・クルトワの脇をすり抜けてゴールネットに突き刺さり、セットプレーから試合が動いた。

 なおも勢いに乗るセビージャは前半14分、DFダニエル・カルバハルのバックパスミスを拾ったラファ・ミルがクルトワをかわして左足シュート。これはDFダビド・アラバのゴールカバーに阻まれたが、跳ね返りを再び左足で狙う。しかし、今度はクルトワのスーパーセーブに遭い、スコアを重ねることはできなかった。

 セビージャは前半30分にもFWルーカス・オカンポスがクロスバー直撃のミドルシュートでゴールに迫る。ところが直後の32分、R・マドリーはゴール正面で持ち上がったDFエデル・ミリトンが矢のような無回転ロングシュートを放つと、これをセビージャGKヤシン・ブヌがファンブル。ポストに当たった跳ね返りをベンゼマが押し込み、まさかの形で同点に追いついた。

 その後はR・マドリーがやや優勢を保つも、前半終了間際と後半10分過ぎに放たれたFWマルコ・アセンシオの決定的シュートはいずれも枠を捉えられず、試合は動かない。互いに選手交代を重ねながら時間が過ぎていき、引き分けに終わるかとも思われた。

 ところが、最後は今季好調が続いているR・マドリーの若きウインガーが違いを見せた。後半42分、E・ミリトンからのロングフィードを受けたビニシウスが左大外からドリブルで中央に切れ込むと、ペナルティエリア際から勢いよく右足を一閃。弾丸シュートをゴール右上隅に突き刺した。

 2戦連発のビニシウスはこれで早くも9ゴール目。昨季までの3シーズンでは84試合7ゴールにとどまっていた決定力不足を払拭し、得点ランキングでベンゼマに次ぐ位置につけている。ビハインドとなったセビージャは後半終了間際、パワープレーからゴールに迫ったが、MFトーマス・デラネイのヘッドはクルトワがスーパーセーブ。最後は耐えたR・マドリーが劇的な勝利を収めた。

 他会場では1試合消化の多い2位のソシエダがエスパニョールに敗れたため3位に転落し、R・マドリーとの勝ち点差は4に拡大。2位に浮上したA・マドリーとR・マドリーとの勝ち点差も4開いており、1試合で逆転が不可能な独走態勢となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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