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「特定の選手の名前を挙げるのはよくないけど…」GK権田がサポーターにお願い

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清水エスパルスGK権田修一

 清水エスパルスGK権田修一が試合後のスピーチでファン・サポーターにお願いをした。

 清水は最終節、引き分け以上でJ1残留が決まる状況だった。前半35分にオウンゴールでC大阪に先制を許しながらも、同アディショナルタイムにDF鈴木義宜、後半6分にMF西澤健太がネットを揺らして2-1の逆転勝利。自力でのJ1残留を決めた。

 試合後、キャプテンとして権田がマイクの前に立った。「最後まで残留争いに巻き込まれ、申し訳なく思う。申し訳ありませんでした」と謝罪。その後、仲間への思いを語った。

「華麗なプレー。それはサッカーのとても素晴らしい部分だと思う。ただ、絶対に最後まで諦めない姿勢、1対1で負けない強さ、一人ひとりが仲間のために走ること。試合に出ている選手だけでなく、ベンチの選手、スタンドの選手まで、皆が声を出してチームのためにやる姿勢、そこをエスパルスはもっと評価してほしいクラブだと思っています」

 続けて「2つ皆さんにお願いがあります」とファン・サポーターに語り、一つ目のお願いとして、「来シーズン、そういう一つひとつのプレー、そういう選手にもっとフォーカスして、もっと大きな声援をかけてあげて下さい」と口にした。

「そして、もう一つ。今、皆さんにやってほしいことです」

 そう語ると、「ここで、特定の選手の名前を挙げるのはよくないかもしれないと思うけど…」と続け、「今年1年間、同じGKで1試合も出れなくても、毎日クラブハウスに一番早く来て準備していた大久保(択生)選手」と、今季リーグ戦での出場がゼロに終わったGK大久保択生の名前を挙げた。

「僕は、彼が本当に毎日、熱い姿勢で練習していたおかげで、自分の体がしんどくても、彼の顔を見ていると、絶対にもっと頑張らなきゃと思わせてもらいました」

「僕だったり、得点をたくさん取ったチアゴ・サンタナ選手、今日ゴールした西澤(健太)選手、そういう選手たちは、普段からたくさんの拍手をもらっています。大久保選手や出場機会のなかった(ノリエガ・)エリック選手。でも、エリック選手もグラウンドで本当に戦っていました。今日最後に出てきた立田(悠悟)選手や宮本(航汰)選手、悔しい思いでメンバー外のトレーニングを必死にやっていました。それが最後ピッチでしっかり出ていました」

「そういう、僕ら表面に出ている選手だけでなく、普段の三保のトレーニングで頑張っている選手たち。そういう選手たちが、ここにはたくさんいます。その選手たちに、今年一番の拍手を送ってあげて下さい」

 ともに戦っているのはピッチ上の選手たちだけではない。たとえ、ピッチに立つ機会が限られようとも、普段のトレーニングから手を抜かず、必死にこなしてきた仲間たちが、そこにはいる。当然、それはファン・サポーターも重々理解している。だからこそ、スタンドから大きな拍手がピッチ上の選手たちへと届けられた。

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