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J2降格の徳島・岸田社長が涙のセレモニー…一部サポには警告「今日で最後にさせてください」

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徳島ヴォルティスの岸田一宏代表取締役社長

[12.4 J1第38節 徳島2-4広島 鳴門大塚]

 J2降格が決まった徳島ヴォルティスの岸田一宏代表取締役社長が4日、ホーム最終戦となった第38節サンフレッチェ広島戦後のセレモニーに登壇し、「長く、つらい戦いでございましたが、一緒になって諦めず最後まで徳島ヴォルティスを信じ、支えてくださった皆様にたいへん申し訳なく思う次第でございます。深くお詫び申し上げます」と述べた。

 昨季のJ2リーグを制し、今季は7年ぶりにJ1復帰を果たした徳島。それでも1年での逆戻りが決まった。クラブの未来に話が及ぶと、岸田社長は溢れる想いをこらえきれなかった。

「クラブはもっともっと……」。

 涙でスピーチを続けられなくなった岸田社長は「すみません」と仕切り直し、次のように続けた。

「成長しないといけないと痛感させられました。本日の結果を真摯に受け止めた上ではございますが、最初にJ1に上がった2014シーズンと比較しますと、間違いなく成長できているという自負もしております。いまここで私がお伝えできることは来シーズン、1年でJ1に復帰する。顔を上げて前に進むという強い意志でございます。必ずやこの意志を成し遂げられるよう、来シーズンも一から出直す気持ちで邁進して参りたいと思いますので、ご支援サポートをお願いしたいと思います」。

 またホーム最終戦のスピーチとしては異例となる話題にも切り込んだ。徳島では今季、試合運営ルールを破るサポーターが続発。11月27日に行われた湘南ベルマーレ戦(○1-0)でも、試合後セレモニー中に新型コロナウイルスガイドライン違反が見られ、サポーター1人に無期限の入場禁止処分が下されていた。

 岸田社長は「最後に一つだけ、お願いがございます」と述べ、一部サポーターへの注意喚起を強い口調で行った。

「湘南戦におけるサポーターの処分事象が発生しまして、皆さんに大変ご心配、ご迷惑をおかけしたことを改めてこの場で深くお詫び申し上げます。ほとんどのサポーターが善良なサポーターでいらっしゃる中、このようなことをお話しするのは非常に恐縮ではございますが、一部心なきサポーターがまだいらっしゃるのであればよくお聞きください。何度もお願いして参りましたが、本当に今日で最後にさせてください。この事象を受けまして、多くの善良なサポーターの皆様、スポンサーの皆様、クラブ、そして徳島の名が汚されました。クラブとしても遺憾でなりません。今後、このようなことが起こりましたら、観戦マナーの違反だけでは済まない可能性になる事象もございます。今回も事実話には出ましたが、威力業務妨害、損害賠償など法律の領域にも発展する可能性もありますので、そのところ覚えてもらいたい。クラブも管理、監視を徹底して参りたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします」。

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