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「一番はカルチャーショック」元ベンフィカ幹部、中島翔哉がポルトで成功できなかった理由を考察

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ポルト時代のMF中島翔哉

 ポルティモネンセのMF中島翔哉ポルトで上手くいかなかった理由を元ベンフィカのディレクターが考察した。

 2019年夏にポルトガルの名門ポルトに加入した中島。加入当初にはセルジオ・コンセイソン監督に叱責される場面もあったが、徐々に信頼を勝ち取り始めた矢先に新型コロナウイルスが蔓延する。これによりチームから離脱した同選手は、その後今冬にアル・アインに期限付きで加入し、今夏からは古巣ポルティモネンセにローン移籍で復帰した。

 そんな日本人MFについて、ベンフィカなどでディレクターを務めたアントニオ・カラッカ氏はポルトガル『BANCADA』で「ポルティモネンセでナカジマは快適にプレーし、フレンドリーなクラブで彼はスターだった。それに、すべての情報を伝える通訳もいて、適したコーチもいた」と話し、ポルトでの様子について続けた。

「彼はポルティモネンセを出て(カタールを経由して)FCポルトに行った。神秘性や独自のアイデンティティがあるクラブで、新加入の選手はできる限り早期に適応しなければいけない。ナカジマがプレーできなかったことは理解できるし、彼はポルトで成功できなかった。決して才能やクオリティがなかったことが原因ではない。彼には十分なタレントがあり、大きなクオリティがあると思う」

「彼がポルトで失敗した一番の理由はアイデンティティや文化、キャラクター、人間性の相違によるものだ。言い換えれば、彼は快適な空間から抜け出して、道を見失った。カルチャーショックというのが一番で、何としてでも勝利したい選手たちやコーチが持つアイデンティティとの衝突があった」

「我々ポルトガル人にとっては、メッセージやトーン、要求など分かり合えるものがあるが、東洋の文化から来た人間のことを想像してみてほしい」

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