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大分でのリーグラストマッチで勝利、片野坂監督「目指してきたサッカーの最後の得点が…」

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最終節に勝利し、天皇杯準決勝へのいい流れをつくった大分

[12.4 J1第38節 柏2-3大分 三協F柏]

 11月26日に今季限りでの退任を発表していた片野坂知宏監督。大分トリニータの監督としては最後のリーグ戦で、見事白星を挙げた。

「想定していなかった」(片野坂監督)という4-4-2の布陣で柏レイソルはゲームに入ってきたが、前半21分に左サイドを崩すと、最後はFW渡邉新太が決めて先制に成功。同30分には「感覚で蹴りました」というMF下田北斗がFKを直接沈め、リードを広げた。

 ハーフタイムに「ミラーでくるよ」と指揮官が予想したように、後半頭から柏のフォーメーションは大分と同じ3-4-2-1に。すると主導権を明け渡し、後半10分までに同点とされてしまう。それでも4人が絡んだパスワークで中央から崩し、最後はMF増山朝陽がチーム3点目。「今シーズンで一番じゃないかというくらいきれいな得点」(片野坂監督)が、決勝点となった。「僕が目指してきたサッカーの最後の得点が、こういう形で取れたのは嬉しかった」。今季で6年目の指揮官は、大分でのチーム作りと増山の得点を重ね合わせる。

 この日の舞台となった三協フロンテア柏スタジアムは、片野坂監督にとっての古巣だ。「この日立台(三協フロンテア柏スタジアムの愛称)が好きですし、最後にこういうスタジアムで勝つことができたこともすごく印象に残っている」。1995年から5シーズンにわたって活躍した左SBは、思いを巡らせた。

 J2への降格が決まっている中でも、今季わずか1勝しかできなかったアウェーで勝利し、2連勝でシーズンを終えた大分。リーグは終了となったが、天皇杯準決勝・川崎F戦が控えている。「リーグチャンピオン、前回チャンピオンに、どれだけチャレンジできるか。選手とともに最大値を出していきたい」。天皇杯準決勝は、12日14時に等々力競技場でキックオフを迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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