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メッシファンは“洗脳状態”にある? 元マンUのエブラ氏「みんな目を覚ませ」

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バロンドールを受賞したFWリオネル・メッシ

 現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元フランス代表DFパトリス・エブラ氏が、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリSG)のバロンドール受賞に異論を唱えた。スペイン語圏のファン向けのサッカーメディア『インビクトス』が伝えている。

 メッシは各国の代表キャプテン、代表監督、ジャーナリストの投票の結果、史上最多7度目のバロンドール受賞を果たした。一方、2020-21シーズンにメッシの公式戦38ゴールを上回る48得点を記録し、コロナ禍で選出がなかった2020年バロンドールの最有力候補でもあったポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)は投票で2位。同選手には新設されたストライカー・オブ・ザ・イヤーが贈られた。

 授賞式の前日に皮肉を込めてフライングでメッシを祝福していたエブラ氏は、インスタグラムに投稿した動画の中でバロンドールを主催する『フランス・フットボール』を非難。ストライカー・オブ・ザ・イヤーの創設は、レバンドフスキにバロンドールを与えなかったことに対する罪悪感に他ならないと主張している。

「ロベルト・レバンドフスキはとても気の毒だ。彼ら(主催側)は後ろめたさから、彼のためにトロフィーを作らなければならなかった。彼らはそれが汚職であることを知っている。だからみんな、目を覚ますんだ、目を覚ますんだ。私は誰がそれに値するかどうかを言う者ではないが、誰もが私に同意していると思う。『強奪』『強奪』というコメントを見る。人々は納得していない。メッシとレバンドフスキのどちらがバロンドールにふさわしいかを尋ねる投稿をすれば、レバンドフスキが勝つだろう。 どうなっているんだ? なぜ彼らは真実に目を向けないんだ?」

 エブラ氏は選手時代、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝でメッシを擁するバルセロナに苦杯をなめ続けた。だが、個人的な感情からくる発言ではないとし、またポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・U)が自身の友人であることも関係ないと語っている。

「私はメッシに何の恨みもないし、彼を憎んでいるわけでもない。人々は『あなたはチャンピオンズリーグ決勝で彼に3回負けた』と言う。まず、バルセロナへのリスペクトを欠いてはいけない。私はバルセロナとのチャンピオンズリーグ決勝で3回も負けたのだから。それらの年のいくつかでさえ、シャビやイニエスタがバロンドールにふさわしいのに、リオネル・メッシに与えられた年もあった。もう、そんなことはやめにしないか?」

「そして、一部の人々は『クリスティアーノがあなたの友人だから、そんな発言をするのか…』と言うだろう。しかし、メッシの熱狂的なファン、あなたたちとは話したくない。私のことが嫌いでも気にしないよ。あなたたちの脳は十分にオープンになっていないし、自分の選手を愛することだけにフォーカスしているんだ。それは私も理解している。なぜなら人が誰かを愛するとき、その人を守り抜きたくなるからだ。だから、私のメッセージを理解してもらえないだろう」

「私のメッセージは、サッカー界の腐敗した巨大組織に反対するものだ。いい加減にしてほしいよ。私が前日にメッシがバロンドールを獲得すると言ったのは、簡単なことだからだ。私の脳は正常に働いているし、彼らが私と調和することはない」

 “メッシ信者”や主催側に厳しい言葉を浴びせたエブラ氏だが、この1年のメッシのパフォーマンスが低調だったとは思っていないという。「メッシは悪いシーズンではなかった。統計を見ると、メッシは良いシーズンを過ごした。メッシやロナウドは私たちを慣れさせてしまった。メジャーなトロフィーを獲得できないと、悪いシーズンだったと思ってしまう」。それでもメッシとレバンドフスキを比較した上で「申し訳ないが、レバンドフスキが受賞に値するよ」と持論を繰り返した。

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