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国士舘大初戦突破!「自分が決めないと」10番FW棚橋ミドルなどで加点、内容改善誓う次戦は九州1位鹿屋体大と激突

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[12.8 インカレ1回戦 国士舘大2-0東海大札幌校舎 相模原ギオンスタジアム]

 国士舘大(関東7)がインカレ初出場の東海大札幌校舎(北海道2)を2-0で下し、1回戦を突破した。11日の二回戦では、鹿屋体育大(九州1)と対戦する。

「初戦は何があるか分からない。1点目は完全なラッキーだった。でも一試合戦った方が次はやりやすくなると思っています」。初戦を戦い終えた国士舘大の細田三二監督は胸をなでおろした。

 戦前の予想通りに前半から国士舘大がボールを保持して試合を進めた。前半21分にMF布方叶夢(2年=日大藤沢高)が狙った左足FKは、GK坂井甫(4年=帯広北高)のセーブに阻まれるが、このプレーで獲得したCKをDF前川智敬(4年=神戸U-18)が蹴ると、坂井が弾いたボールが味方の背中に当たってゴールイン。記録は前川のキックが直接入ったと判定されたが、いずれにせよ、国士館大が先制点を奪う。

 後半開始直後にも国士舘大はMF棚橋尭士(3年=横浜FMユース)がFW有田稜(4年=小倉工高/いわきFC内定)とのパス交換から前線にボールを運ぶと、ミドルレンジから右足を一閃。相手に当たってややコースが変わるシュートとなったが、「試合前から自分が決めないと勝てないと言われていた。前半にパスを出してしまっていたので、あの場面はシュートしか頭になかった」と振り返る背番号10の一撃が勝利をグッと引き寄せることになった。

 その後半11分にあった有田、そして同29分のMF弓場堅真(3年=浜松開誠館高)の決定機はいずれも相手GKの好セーブに阻まれてしまうが、同26分から主将FW梶谷政仁(4年=正智深谷高/鳥栖内定)を投入するなど、最後まで気を緩めなかった国士舘大が、安定した戦いぶりで逃げ切りに成功した。

 しかし多くの決定機があったことを考えれば、2得点はやや物足りなさも感じた。棚橋も「課題も出たので次に向けて改善していきたい」と反省する。ただ「トーナメントなので勝つことが重要」と切り替えると、「自分の中でも次につながるゴールだったと思う」と2回戦以降の更なる爆発を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
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