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筑波大がインカレ3発好発進! 左→右ズドンで清水SB山原アシスト! 京都産業大を退けリベンジマッチへ

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筑波大が3発完勝で準々決勝へ

[12.11 全日本大学選手権2回戦 筑波大3-0京都産業大 浦安市]

 第70回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は11日、2回戦を行い、浦安市陸上競技場の第2試合は筑波大(関東6)と京都産業大(関西2)が対戦した。2回戦から登場した筑波大が3-0で快勝。初戦を突破し、準々決勝では駒澤大(関東2)と対戦する。

「1、2、3、4年生がバランスよく出ているのが筑波大の特徴。下級生が物怖じせず、4年生は今までの経験を含めて引っ張ってくれる、いいチームに仕上がっています」(小井土正亮監督)。筑波大は実績のある下級生が1年生からレギュラーを張るが、4年生の存在は大きい。一週間前にDF山原怜音(4年=JFAアカデミー/清水内定)が合流。J1残留に貢献してエスパルスから戻り、チームの士気を高めた。

 対する京都産業大は30大会ぶりとなるインカレ出場。8日の1回戦は延長戦の末にIPU・環太平洋大(中国)を下し、初戦を突破した。前半はボールを握る時間帯もつくり、21分にはMF福井和樹(2年=G大阪ユース)がフィニッシュに持ち込む。守っては人数をかけてサイド攻撃に対応するなど拮抗した展開となったが、先手を取ったのは筑波大だった。

 小井土監督が「カップ戦初戦は硬く入りがちなところでしたが、特に山原たち4年生を中心に、入りを間違えないようにした。安心して見られたが、なかなか点が入らなかった」と振り返る前半は、終了間際に試合が動いた。44分、ドリブルで左サイドを持ち上がったMF田村蒼生(1年=柏U-18)がクロス。こぼれ球に反応したMF角昂志郎(1年=FC東京U-18)が右足シュートでネットを揺らした。

U-17日本代表として、2019年のU-17W杯ブラジル大会を経験したホットライン。左SH→右SHで先制ゴールを仕留めた。1-0で前半を折り返した筑波大は後半、ギアを上げた。後半7分にはMF瀬良俊太(2年=大宮U18)のパスを受けた山原がクロス。右SBの三浦雅人(3年=東京Vユース)が右足ダイレクトで合わせ、2-0とリードを広げた。

 今度は左SB→右SBのダイレクトで鮮やかに陥れたゴール。「今年はサイドバックからサイドバックに渡って得点が入るのが理想だと言い続けた」と、指揮官が求めた形が初めて結実したゴールだった。筑波大は攻撃の手を緩めず、後半18分にも角のパスを受けた三浦がクロスを供給すると、飛び込んだのはFW森海渡(3年=柏U-18)。関東大学リーグ1部で今季14得点を挙げた点取り屋がダイビングヘッドで押し込み、勝負あり。筑波大が3-0で完封勝利をおさめ、初戦を突破した。

 この日はいずれもJ内定者のMF小林幹(4年=FC東京U-18)、MF井川空(4年=札幌U-18/札幌内定)がコンディション不良で欠場。小井土監督は「ピッチに立った選手は4年生の想いも背負って戦ってくれている。3試合やって、彼らにもプレーする場所を用意してあげたい」と先を見据える。

 準々決勝で激突するのは駒澤大。直近のリーグ戦は約1か月前、最終戦となった延期分に0-1で敗れているタフな相手だ。指揮官は「その悔しさをみんなが持った中でゲームに臨める。彼ら(駒澤大)がやってくることは分かっているし、それをどれだけ弾き返せるか。3週間積み上げてきたモノを見せられる試合になると思う。我々としてはリベンジしたい」と雪辱を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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