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攻撃魅力の水戸内定左SB、JFAアカデミー福島U-18DF松田隼風「何としても後輩のために勝ちたい」

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JFAアカデミー福島U-18のU-18日本代表候補左SB松田隼風が縦へ仕掛ける

[12.10 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 JFAアカデミー福島U-18 1-0 神村学園高 広島一球]

「自分の縦突破のドリブルとかはプロでも全然通用すると思っているので、(サポーターには)攻撃を全部見て欲しい」。来季からの水戸加入を決めているJFAアカデミー福島U-18左SB松田隼風(3年=JFAアカデミー福島U-15出身)が攻撃で魅せた。

 前半から自信を持っている縦へのドリブルを披露。神村学園高も対応する中、強引に仕掛けてラストパスへ持ち込んでいた。また、ビルドアップや守備面でもチームに貢献し、後半35分には左サイドからピンポイントのアーリークロス。FW宮永羚進(3年)のヘッドは枠右へ外れたが、イメージを共有している宮永とのコンビで決定機を生み出した。

 U-16、U-17、U-18の日本代表候補を経験し、高校1年時には国体で日本一を果たしている注目左SB。「(他からの誘いもあったが、)水戸に行ってみて、エリートリーグ出て凄くやりやすくて、設備も整っていた」という理由で水戸へ進むことを決断した。内定を得て、周囲からの目線が変わってきていることを実感しているという。

 その中で迎えている今回のプレーオフでは、チームの勝利に貢献することが目標だ。「後輩たちは今までよく頑張ってくれている。何とか勝って、(プレミアリーグへ昇格して)今の高校2年生にもっとレベルアップして欲しい。何としても後輩のために勝ちたい」。強い思いを持って尚志高(東北1)とのプレーオフ2回戦に臨む。

 理想像はトッテナムで左SBを務めていた当時のガレス・ベイル(現レアル・マドリー)や左SBルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)。「1年目からSBでコンスタントに試合に出て、J1とか海外を目指している」と語る松田はプロで守備の強度を学びながら飛躍し、24年パリ五輪のレギュラー奪取も目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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