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選手権での勝利誓う今治内定MF佐藤璃樹、神村学園の先輩MFのような選手へ

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神村学園高の今治内定MF佐藤璃樹がDFを振り切って前進する

[12.10 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 JFAアカデミー福島U-18 1-0 神村学園高 広島一球]

 来季からの今治加入が内定している神村学園高MF佐藤璃樹(3年=FCアラーラ鹿児島 U-15出身)が、選手権へ向けて「いつも通りチームのために戦って、チームの勝利に貢献できれば良い」と誓った。

 この日は序盤の決定機などを活かせずに0-1で敗戦。佐藤はダブルボランチを組むMF畠中健心(3年)とスペースを創出しながら攻撃を組み立て、持ち味のスピードを活かしたドリブルで大きく前進するシーンもあった。

 だが、U-18日本代表候補FW福田師王(2年)や左SB抜水昂太主将(3年)の不在も影響し、無得点で敗戦。12月28日に開幕する選手権までにチームの攻撃の質を高めることも誓っていた。

 下級生時はSBやSHとしてもプレーしていた万能型MFの佐藤は、インターハイ後の9月に今治へ練習参加。大学進学を考えていた中で訪れたチャンスでアピールに成功する。「自分はパスをたくさんもらって縦パスとかフィードは武器としてあるので、それが結構通用したのはありました」。そして10月12日に今治内定のリリース。佐藤は喜ぶと同時に、プロ内定選手として気を引き締めて日々に取り組んでいる。

「(内定は)嬉しくて、でもこれから色々な人にプロとして見られるので、それに負けず、自然にプレーして人と違いを見せて行ければいい」と佐藤。神村学園と同じく後方からしっかりとパスを繋いでシュート数を増やすスタイルや、今治の街をあげて応援する雰囲気に惹かれているという。

 神村学園の有村圭一郎監督は「目立たないですけれども、技術もしっかりしていて今治のサッカーと合う」と教え子を評価する。その佐藤はプロでの目標について、「まずは試合に出ることを目標にして、FC今治をJ2に昇格させることと、個人としてはどんどんステップアップして、J1とかでプレーできるようになればよい」と意気込んだ。

 目標は神村学園の先輩で現在川崎FのMF橘田健人。「(試合では)目立たないタイプなんですけれどもチームに欠かせない選手で、チームのために走って、ボールを前に繋げてというところで自分もそうなっていきたい」。プロの練習参加で守備に課題を感じて強化中。この日は悔しい敗戦となったが、選手権で活躍してプロでの飛躍へ弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)
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