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[MOM765]筑波大DF三浦雅人(3年)_1G1A! SB→SB弾がインカレで結実「左で作って右が勝負決める」

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筑波大DF三浦雅人(3年=東京Vユース)が1ゴール1アシスト

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.11 全日本大学選手権2回戦 筑波大3-0京都産業大 浦安市]

 勝利を決定づけた筑波大の2点目は「理想」の形だった。1-0で迎えた後半7分。左SB山原怜音(4年=JFAアカデミー/清水内定)からのクロスに入り込んだ右SBの三浦雅人(3年=東京Vユース)が右足で合わせ、ネットを揺らした。

 左右に揺さぶり、左サイドバック→右サイドバックのダイレクトで鮮やかに陥れたゴール。小井土正亮監督は「サイドバックからサイドバックに渡って得点が入るのが理想だと今年は言い続けて、初めて山原から三浦で得点が生まれた」と称賛。指揮官が求めてきた形が、インカレの舞台で結実した。

 期待に応えた三浦自身も「サイドバックからサイドバック、というのはシーズンを通して小井土監督から言われていた。リーグ戦ではなかったですが、シーズン終盤でその形が出来て良かった」と手応えをにじませた。先制点も左サイドハーフ→右サイドハーフで仕留めた形。「左で作って右がクロスに入っていったり、シンブルに左で人を集めて右が勝負を決めるというのは僕らの形のひとつ」という筑波のスタイルを表現した。

 この日は1ゴール1アシストの活躍ぶりだった。2-0で迎えた後半18分には右サイドから絶妙なクロスを供給。「ボールを持った瞬間に森海渡のことを見て、ピンポイントで合わせられた」とFW森海渡(3年=柏U-18)のゴールをお膳立てしてみせた。

 躍動した右サイドバックに小井土監督は期待を寄せる。「攻撃的なところに良いものがあって、バランスが良い選手なので評価していた。ヴェルディユースの頃は得点を取っていた選手。大学に入ってから得点を取れなくなっていたが、これをひとつ自信にして得点に絡むようなプレーをしてほしい」と目を細めた。

 準々決勝の相手は駒澤大。球際の強度が高く、縦に速いパワフルなサッカーは脅威だが、三浦は「リーグでも上の順位にいるチーム。僕らはチャレンジャーとして臨んでいきたいですが、怯むことは全くない。相手が駒澤だからと意識するよりは、自分たちのスタイルを貫いて勝つことに重点を置きたい」と必勝を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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