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関西リーグ制覇の関西学院大、カップ戦は夏冬とも早期敗退…岡山内定DF本山遥「終わり方に悔いが残る」

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関西学院大DF本山遥主将(4年=神戸U-18/岡山内定)

[12.11 全日本大学選手権2回戦 阪南大 1-0 関西学院大 前橋総合]

 関西学生リーグを6年ぶりに制した関西学院大だったが、夏冬の全国トーナメントでは一度も勝利できないままシーズンを終えた。試合後、DF本山遥主将(4年=神戸U-18/岡山内定)は「1回生からインカレに出させてもらって、いい舞台を経験させてもらった選手が多かったのに、今年は全国大会で何も結果を残せなかった。すごく不甲斐ない思いもあるし、周囲からの期待値を感じていたので悔しいどころでは片付けられない」と声を落とした。

 夏の総理大臣杯では関西予選準々決勝で桃山学院大にPK戦で敗れ、冬のインカレは初戦となった2回戦で阪南大に敗戦。いずれも同じ関西の相手で、リーグ戦では優位に立っていたものの、一発勝負をモノにすることができなかった。

 本山は「関西選手権で負けた時も、インカレで負けた時も、実力でぶつかって試合ができないという負け方をできなかったので、その終わり方に悔いが残る。やり切れたという思いもできないし、本当に悔いが残ってしまう終わり方だった」と振り返りつつ、「そうならないために何ができたかは、自分も何が必要なのかは明確に答えは出ない。ただリーグ戦で結果が出ているけど、カップ戦で出せなかった要因が絶対にどこかにあると思うので、それを突き詰めてほしい」と後輩にリベンジを期待した。

 高橋宏次郎監督も「選手たちにもっとできただろうという思いと、この程度の試合にしか持っていけなかった自分自身への悔しさと、いろんな感情が入り混じっていて、ちょっと整理はつかない」と苦しい表情。「関西選手権もインカレも負けているので、どういうふうに活かしていくかまで整理がついていないけど、まずは謙虚に受け止めるスタンスで今年の結果に向き合いたい」と述べた。

 これで4年生は引退。本山は来季からJ2のファジアーノ岡山でプロ生活がスタートする。「関学の4年間のおかげで非常に大きく成長することができて、次のステージでもサッカーできるようになった。ただ自分はJ2からのスタートで、大学サッカーの中でもJ1に決まっている人が多くいたり、チームメートにもFW山見(大登)らJ1で結果を出している選手もいて、何歩も前に行っている選手がたくさんいるので、培ったものを土台にして、もっともっと成長して上の舞台でサッカーを続けられるように努力したい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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