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福岡大PK戦負け…乾監督「使った私が悪い」23年福岡内定FW鶴野が怪我再発で途中出場途中交代

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鶴野は担架に乗せられてピッチをあとにした

[12.14 インカレ3回戦 福岡大1-1(PK2-4)阪南大 前橋陸]

 福岡大(九州2)はPK戦の末に阪南大(関西4)に敗れ、8強で姿を消すことになった。

 PK戦で後攻だった福岡大は、一人目で蹴った主将MF田中純平(4年=長崎総科大附高)がGK村田要(3年=熊本国府高)に止められて失敗。2人目で蹴ったDF阿部海斗(4年=鳥栖U-18/熊本内定)はポストに当ててしまい、完全に流れを失った。

 乾真寛監督は「PK戦は勝たせてあげたかった」と唇を噛む。特に今夏、部内に新型コロナウイルス感染者が出た影響で総理大臣杯の出場が辞退となるなど、難しいシーズンを主将として支えた田中が失敗したこともあって、「チーム事情でCBをやるなど、本当に彼が中心になってやってくれた。チームを勝たせたいという思いが慎重になったんだと思う」と思いやった。

 また1-1で迎えた後半25分には、2回戦の法政大戦でも途中出場して決勝点を奪っていたFW鶴野怜樹(3年=立正大淞南高/福岡内定)を満を持して投入する。しかし後半40分すぎに相手のクリアをブロックしに行った際に負傷し、そのまま担架で運ばれてピッチをあとにした。

 鶴野は9月下旬に負った右ハムストリングの肉離れの影響で時間限定の出場が続いており、今大会もコンディション面を考慮しながらの起用となっていたが、まさかの再発。乾監督は「彼自身も無念でしょうけど、2試合連続で使った私が悪かった。今日も鶴野は必死に期待に応えようと、2回も決定機を作ってくれた。またしっかりと治療して、来春に戻ってきてほしい」と3年生でプロ内定を勝ち取った逸材ストライカーの復活を願った。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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