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JFAが浦和にけん責処分…天皇杯準々決勝でサポーターが違反行為

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(写真は違反行為のサポーターとは無関係)

 日本サッカー協会(JFA)は16日、浦和レッズにけん責処分を下したと発表した。10月27日にパナソニックスタジアム吹田で行われた天皇杯準々決勝のガンバ大阪戦で、サポーターの違反行為に対して適切な措置を行わなかったためだという。

 JFAは天皇杯準々決勝のG大阪戦で、以下の5つの事実を認定した。

①大会ルールでは事前申請となっているコレオグラフィを未申請で座席背もたれに取り付けた。中止を要請するもクラブの責任を持って管理するとの回答があったことからゴール裏に限り、認めたが、メイン・バックスタンドに拡大して取り付けた。また、バックスタンドの当該エリアで一部の座席購入者より苦情が寄せられ、振替などの対応が発生した。

②指定されたバナー掲出位置ではないゴール裏観客席内の座席にポールを固定して横断幕を掲出し、撤去要請を行うも応じず、試合終了まで掲出した。

③14:30頃、応援バナーを積んだ車両により事前申請せずに管理敷地内に進入し、そのまま当該車両は同所に留め置かれ、15:00頃退出した。

④ゴールライン後方フィールド上に設置された TV 中継用カメラの位置にかかる横断幕を掲出し、カメラスタッフが横断幕を踏んでしまう可能性があったため、横断幕の位置を動かすよう依頼したが応じなかったため、中継カメラの位置を変更した。

⑤後半40分頃、開放されていないゴール裏右側の3層スタンド(5F)への進入が発見され、自席に戻るよう促したが聞き入れられず、試合終了まで同所で観戦、応援を続けた。

 JFAはこれらのサポーターの行為に対して、クラブの責任を認定。「天皇杯の参加チームは、主催者と協力して観戦者や選手など試合に関わる人の安全の確保に努めなければならないだけでなく、天皇杯試合運営要項第 30 条等により、自チームのサポーターに対して、試合の前後および試合中において秩序ある適切な態度を保持するよう努める義務を負う。また、前項の義務の遂行を妨げる観客等に対して、主管協会と協議の上、適切な措置を講じなければならないが、対応することができなかった。上記5つの事実を総合的に判断すると、当規律委員会としては、浦和レッズに対してけん責を科すのが相当と判断した」と説明している。

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