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ゴール裏で掲げたユニフォーム…浦和DF槙野、サポーターへ伝えたかった思い

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浦和レッズDF槙野智章が歓喜の疾走

[12.19 天皇杯決勝 浦和 2-1 大分 国立]

 ボールがネットを揺らす。得点が決まったことを確認した浦和レッズDF槙野智章はピッチ上を駆け回って喜びを爆発させ、最後はゴール裏のサポーターの元へと駆け寄った。

 今季限りでの退団が発表されている槙野にとって、浦和のユニフォームを着て臨むラストマッチ。1-0とリードして迎えた後半38分にピッチへと送り込まれたが、同45分に同点ゴールを奪われてしまう。残された時間はわずか。しかし、「残りの10分を槙野劇場にしたいと思っていた」という男が劇的なゴールを叩き込む。

 CKの流れから、こぼれたボールにMF柴戸海が反応。ダイレクトで放たれたシュートのコース上にいた槙野は「GKの動きも見えたので、強く当てるよりもコースを変えることを意識した」とヘディングでコースを変えてネットを揺らした。

 ゴールが決まると、仲間に捕まらないように疾走。「この10年プレーしたこと、僕のユニフォームと背番号を忘れてほしくなかった。今後もレッズの5番、槙野というのを忘れてほしくなかったという一心でゴール裏に走りました」。最後はサポーターの元へと駆け寄り、自らのユニフォームを掲げてみせた。

(取材・文 折戸岳彦)
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