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「僕にとって夢のような時間」浦和GK西川周作、J2降格の古巣に送ったエール

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GK西川周作片野坂知宏監督が握手

[12.19 天皇杯決勝 浦和 2-1 大分 国立]

「僕にとっては夢のような時間で……」。浦和レッズ大分トリニータの天皇杯決勝。優勝セレモニーを終えた浦和GK西川周作は胸にあふれた思いを明かした。

「プロは大分トリニータから始まって、その前には大分トリニータユースでお世話になって。広島、レッズと渡り歩いていますが、その中でも大分トリニータのサポーターの方は僕を応援し続けてくれているし、毎回温かい拍手や声援をもらっていたので。今日国立で対戦して、前半ピッチに立ったときに、逆側に大分トリニータのサポーターの方がたくさんいるのは本当に嬉しかったです。不思議というか、決勝の舞台でトリニータと当たれるのは、僕にとってはこれ以上ない幸せな時間でした」。

 大分県宇佐市生まれの西川は大分の育成組織出身。高校卒業後、プロ1年目の2005年にトップチームデビューし、5シーズンにわたって正守護神としてプレーした。在籍最終年の09年には日本代表でも初出場。その後もA代表に定着し、ロシアW杯アジア予選では日本のゴールを守り続けていたGKに対しては、移籍後も古巣サポーターから常に温かい声援が送られていたのだという。

 そんな西川だが、劇的な形で決勝進出を果たした古巣の勝ち上がりには大きな刺激を受けていたようだ。今季限りで大分を退任する片野坂知宏監督は大分所属時代の強化スタッフ。「川崎F戦での一体感というのは、見ていてすごく感じたし、カタさんが退任されることが決まってからの大分トリニータはチームとしてまとまりがあったと思う」と振り返った。

 それでもタイトルは譲らなかった。後半終了間際には今大会初めて失点したが、西川の助言で積極的な攻撃参加を見せたDF槙野智章が決勝ゴール。「最後やられてしまったけど、下を向くことなく、最後こちらも槙野選手が決めてくれて本当に良かったと思う」と笑顔を見せた。

 来季は大分がJ2リーグに降格するため、3年ぶりに異なるカテゴリでの所属となる。高校時代から恩師と慕ってきた吉坂圭介GKコーチの名前も挙げつつ、西川は古巣にエールを送った。

「キャプテンの高木選手とも話しましたし、大分を1年でもう一回上げてくれというのは言いました。吉坂コーチも僕の恩師であるので。来年必ず、1年で上がって、また対戦できることを楽しみにしているというところも言ってくれた。ので、僕自身もしっかり頑張っていきたいし、また大分トリニータと対戦することを僕も楽しみにしています」。

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