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Jリーグが前監督のパワハラ行為を認定…「湘南と同列にできない」東京Vに罰金100万円とけん責

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 Jリーグは24日、東京ヴェルディに対して罰金100万円とけん責処分を決定した。前監督による「サッカーの指導に不必要に攻撃的な言葉や暴言」「不適切な指導や不適切な取り扱い」「人格等を否定する言葉や暴言」といったハラスメント行為(パワハラ)が認められた。

 東京Vに関しては今夏、永井秀樹前監督によるパワーハラスメントのような指導が明るみになった。同前監督は9月に“成績不振”を理由に退任。ただその後も週刊誌などに恫喝する音声記事が掲載されるなど、物議を醸していた。

 24日にJリーグは会見を行い、Jリーグの村井満チェアマンは「時代が変化していることに意識が追いつかないことが問題の本質。倫理観は時代と共に変化していくもの。組織して取り組んでいくことが大事」と話すと、「ハラスメント行為に関しては絶対に許さない、今後起こらないように注意してきたが、我々の力不足で繰り返されてしまった」と悔やんだ。

 また萩原和之コンプライアンス室室長が処分の決定に至った経緯を説明。19年に湘南ベルマーレでチョウ・キジェ監督(当時)によるパワハラが認定された際はクラブに200万円の罰金とけん責処分を科していたが、今回の処分が100万円となったことについて、「20年12月に経営体制が変わって、改革を進めてきた。信頼関係を構築する中で、変わり目の中では湘南と同列に語ることはできなかった」と説明した。

 重ねて19年のチョウ氏の時は本人に5試合の公式戦出場資格停止処分を科したが、今回は永井氏への処分は科されなかった。これについては、「退職されているので、規約に照らし合わせるとJリーグ関係者ではない。私どもの懲罰権は及ばない」。さらにJリーグ側は永井氏に直接面談を行っていないことも明かし、クラブ経営陣の変更で明るみになったことも多かったようで、「今回はクラブが監督自身への調査をされたということなので、現体制の管理監督責任を対象に調査した。クラブの自浄能力に期待した」と強調した。
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