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途中退部、今夏横浜FM入団の角田涼太朗「決断は間違っていなかった」…大学同期、前育同期、妹・角田楓佳ら多くが刺激に

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角田涼太朗と妹・角田楓佳

 今年夏に筑波大蹴球部を退部し、横浜F・マリノスに正式に入団したDF角田涼太朗(4年=前橋育英高)も、同級生たちとのプロチーム加入内定選手の合同記者会見に出席した。

 横浜FMでは11月6日のFC東京戦の後半23分から途中出場したのみ。しかも同試合は角田が出場するまでに5-0、結果的に8-0で大勝した試合で、勝利は味わえたものの、貢献度という点では満足度はなかった。

 加入直前に監督交代が行われるなど、確かに難しい面も多かった。角田自身も「プロの世界なのでそれは仕方がないことですが、タイミングも大切なんだと今季感じました。後ろ目の選手が途中から入るというのはなかなか難しいなと思いました」といろいろと勉強になった様子。

 それでも角田は「この決断は間違っていなかったと胸を張って言える」という。「苦しい時間が多かったように感じていますが、成長はできたと思うし、実際に試合に出場できたのは大きかった。期待もしてもらっているので、プレーで表現していかないといけないと思います」と前向きに話した。

 刺激を受けていることも多い。大学入学後にユニバーシアード代表として世界一を経験した三笘薫や林大地はJリーグで活躍して海外でプレー。一学年上の小柏剛も日本代表に選出された。そして前橋育英高時代に高校選手権を初優勝したメンバーの多くがJリーグに進むことでも話題を集めている。

 角田も「一緒にやっていたメンバーがプロの世界に進むのは嬉しい」と素直な感想を語る。ただ前橋育英高時代の同期は角田以外、来季はJ2以下のクラブでスタートすることが濃厚となっていることで、「そういう意味では自分の背中を見せ続けて、上に引っ張り上げることが自分の役目でもあると思う。もっと上でみんなとやりたいですね」とお互いに刺激になることを願う。

 さらに5歳年下の実妹である角田楓佳(高2)は、WEリーグの三菱重工浦和レッズレディースに所属。すでにWEリーグデビューを飾り、飛び級でU-19日本女子代表候補に選出される有望株だ。「昔は普通の兄妹の関係だったけど、最近は例えばサプリメントは何飲んでるのとか聞かれる。そういう面では昔の関係とは少し変わったかな」と照れ笑いを浮かべるも、「お互いにトップリーグでスタメンで、日本代表に揃ってところが目標。負けないように頑張りたい」と力に変える。

 半年早くプロ入りを果たしたことで、“ルーキーイヤー”という考えはもうない。「(半年間の)アドバンテージはあると思うけど、正直、今は危機感しかない。大学で一緒にやっていたメンバーは、加入先で試合に絡むメンバーも多いと思うので、負けていられないと思っています」。狙うは開幕スタメン。「勝負の年」と位置づける来季のスタートダッシュは確実に決める。

(取材・文 児玉幸洋)
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