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[MOM3725]前橋育英FW守屋練太郎(3年)_衝撃の3G1A「取れば取るほど自信になる」得点王へ好発進

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前橋育英高FW守屋練太郎(3年=ジュニアユースSC与野)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]]
[12.29 選手権1回戦 前橋育英高 4-0 草津東高 熊谷陸]

 終わってみれば3ゴール1アシスト。前橋育英高FW守屋練太郎(3年=ジュニアユースSC与野)が衝撃的な全国選手権デビューを果たした。群馬県予選では決勝戦の1ゴールのみに終わったが、全国舞台で自身初のハットトリック。「点を取れば取るほど自信になる」と語る“上州のタイガー軍団”のエースは、さらなる量産体勢に入ろうとしている。

 全ての始まりとなったファーストゴールは開始直後の前半6分に生まれた。「すごいキックが飛ぶので、ホットラインがある」(守屋)。そう信頼を寄せるGK渡部堅蔵(3年=前橋FC)からのロングキックを後ろ向きで収めると、そのまま持ち出して右足を一閃。ミドルレンジから強烈なグラウンダーシュートを突き刺した。

「普段から多くそういうパスを受け取っているので、良いトラップができて、そのまま良いシュートが打てた」。その後はサイドに流れながらボールを巧みに収めつつも、フィニッシュではクロスを空振りするなど運が向かない時間帯も続いたが、虎視眈々と次なるチャンスを待っていた。

 そして迎えた後半34分、途中出場FW高足善(2年=FC杉野ジュニアユース)のスルーパスに反応し、追加点となる2点目を奪取。さらにアディショナルタイム1分、スローインを受けてのラストパスでMF渡邊亮平(3年=ジョカーレFC)のゴールをお膳立てすると、同3分には渡邊が放ったシュートがクロスバーに跳ね返り、ヘディングで詰めて3点目を沈めた。

「点を取れば取るほど自信になる。3点は自信から取れたと思う」。高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦でも2ゴールを決めており、勢いそのままに達成したハットトリック。群馬県決勝の試合後にはそれまでの試合でゴールが決まらなかったことへの責任も感じていたようだが、この日は「今日は少し活躍できたかな」と白い歯を見せた。

 高校卒業後は神奈川大に進学予定。「シュートが課題だと思っていたので、シュート練習をすることでシュートがうまくなってきているかなと思う」という成長を続ければ、その後のキャリアも開けるだろう。そんなストライカーが掲げる今大会の目標は得点王。「毎試合点を取ることが自分の仕事だと思うので、それでチームに貢献して得点王になれたら」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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