[12.31 全国高校選手権2回戦 三重高 0-6 前橋育英高 NACK]

　チームは4ゴールを奪って初戦を突破。しかし、自身にゴールはなかった。だからこそ、燃えていた。前橋育英高(群馬)MF小池直矢(2年)は「絶対に結果を残す!!」とピッチへと臨んだ。

　有言実行のゴールが生まれたのは前半25分だった。右サイドからDF大竹駿(3年)が送ったクロスに反応。「大竹選手から良いクロスがきて触るだけだったので、気合いで押しこんだ」。難しい態勢だったが、きっちりヘディングで叩き込んで先制点をマーク。

　さらに後半12分には左サイドからMF笠柳翼(3年)が送ったラストパスを左足でコントロールすると、鋭い反転から右足で突き刺した。「タイミングよくクロスが来た。少し難しい態勢になったけど、ゴールが見えていたので打つだけだった」と胸を張った。

「1試合目に攻撃陣が得点を取ってる中で取れなかった。絶対に結果残すという気持ちだったので、2点取れて良かった」

　白い歯を見せつつも、反省は忘れない。その他の場面でも得点チャンスは訪れていただけに、「もっと点を取れる場面があった」と悔しさも滲ませた。だが、この日の2得点は確実に勢いをもたらすだろう。「今大会は得点ランキングも狙い、優勝に貢献できるような決定的な選手になろうという目標がある」と自身のゴールで、チームを頂点に導こうと力を込めた。

(取材・文　折戸岳彦)

---

●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 全試合ライブ&ダイジェスト配信はこちら