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[MOM3735]東山MF阪田澪哉(2年)_高校選抜を経て「自信がついた」ドリブル、1対1の仕掛けから強烈な決勝点

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東山高の右SHを担うMF阪田澪哉(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権2回戦 市立長野高 0-2 東山高 西が丘]

 東山高(京都)の“右の翼”が、同校にとって歴史的な決勝点をもたらした。

 開始10分、敵陣でボールを奪ったFW藤枝康佑(3年)がショートカウンターを発動させると、右サイドのMF阪田澪哉(2年)に展開。ペナルティエリアに進入した阪田は、対峙する市立長野高(長野)のDFを縦にドリブルしてシュートコースをつくると、まよわずに右足を振り抜く。シュートは逆サイドのゴールネットに刺さり、東山が先制に成功した。

「前半の最初は得点をとれと言われていた」(阪田)なかで、見事に指揮官の期待に応えた。「いい時間に点をとってくれた」と福重良一監督も称える。

 後半にはDF夘田大揮(3年)が加点し、2-0で勝利。通算4度目の出場となる選手権で、東山は待望の大会初勝利を挙げた。

 東山は今夏のインターハイでベスト8に進出。阪田は優秀選手に選出された。11月には、U-17日本高校選抜に選ばれ、トレーニングキャンプに参加した。全国トップレベルの選手たちとしのぎを削る中でも「ドリブルは通用した」と胸を張る。そうして、「自信がついて、選手権の舞台に挑めた」という。4-4-2の中盤右サイドで先発すると、得点のシーン以外にも、鋭い切り返しでDFをかわしてからのシュートを放つなど、その能力を見せつけた。

「選手権という舞台でのゴールを目標にやってきた」という阪田にとっては、チームとしても、個人としても、結果を示すことができたが、自身のプレーには満足していない。「アシストやゴールをつくらないと」。東山が誇るドリブラーは、選手権という大舞台でさらなる活躍を見せるつもりだ。

(取材・文 奥山典幸)

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