beacon

[MOM3736]鹿島学園MF上野光永(3年)_チームに“らしさ”取り戻させた強烈ミドル弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

先制点を叩き込んだ鹿島学園高MF上野光永(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権2回戦 鹿島学園高 2-0 高松商高 NACK]

 膠着した状態を打ち破った。右足から蹴り出したシュートがネットを揺らしたことを確認した鹿島学園高(茨城)MF上野光永(3年)は、歓喜を爆発させた。

 ともに相手守備を攻略し切れず、ゴールに迫る場面が限られた前半。スコアレスのまま40分を終えようかという時間帯にスコアが動く。ネットを揺らしたのは上野の右足だった。

 右サイドからDF上原悠平(2年)が送ったクロスが上野の元へ。「ファーストタッチが良いところに置けた」とイメージどおりにボールをコントロールすると、「間髪入れずに打てた」と右足を振り抜く。勢いよく飛び出したボールはGK西本海志(3年)に触れられながらも、ゴールネットを揺らして値千金の先制点が生まれた。

 前半終了間際の得点。「初戦なので皆硬かったけど、前半に上野選手が先制点を挙げてくれたので緊張も解けた」(FW松村尚樹(3年))、「緊張も解けて、自分たちのサッカーができるようになった」(DF渕伸平(3年))。これまで硬さもあったチームメイトに、普段どおりの姿を取り戻させるきっかけとなった。

 自分たちらしさを取り戻したチームは、後半5分に松村が追加点を奪取。2点をリードすると、高松商の反撃を許さずに逃げ切って2-0の完封勝利を収めて3回戦へと駒を進めた。

「非常に嬉しいゴールになった」と白い歯を見せた上野。次戦・前橋育英戦に向けて、「相手が強いけど、チャレンジャーの気持ちで戦いたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 全試合ライブ&ダイジェスト配信はこちら

TOP