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“初戦”で涙の高松商…指揮官は選手に感謝、主将は後輩にエール「来年も戻ってきてほしい」

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高松商(香川)の初戦突破はならなかった(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校選手権2回戦 鹿島学園高 2-0 高松商高 NACK]

 4年ぶりにたどり着いた選手権の舞台だった。しかし、高松商高(香川)は“初戦”で涙をのむことになった。

「選手は守備のところでも頑張って試合を進めてくれた」。川原寅之亮監督がそう振り返ったように、徐々に鹿島学園に押し込まれる中、粘り強く体を張った守備で得点を許さずに試合を進めた。だが、前半終了間際の同40分にミドルシュートでゴールをこじ開けられてしまう。

 さらに後半立ち上がりの同5分には再びミドルシュートを叩き込まれてリードを2点差に広げられてしまった。「後半は前向きにと考えた上で送り出したが、後半の早い段階に決められて苦しい展開になった」。その後、選手交代を行うなど流れを引き寄せようとしたが、最後まで得点は生まれずに0-2のまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。

 2回戦からの登場となり、“初戦”となった鹿島学園戦で敗退。「結果のところを見ると、まだまだ足りないことも多い」と語った指揮官だが、「ここまで連れてきてくれたことに感謝したいし、成長していく姿をともに見れたので、楽しい時間をありがとうと選手に伝えた」と4年ぶりの選手権出場を果たした選手たちに感謝を示した。

 そして、キャプテンとしてチームの先頭を走ってきてDF佐藤海七多(3年)は「1、2年生には、悔しい思いを、見て感じたことを忘れずに来年も戻ってきてほしい。そして、全国大会で勝利できるようなチームになってほしい」と来年以降も選手権の舞台を目指す後輩たちにエールを贈った。

(取材・文 折戸岳彦)

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