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新潟内定の佐賀東MF吉田陣平「全国優勝を目指してやってきた」王者破るダメ押し弾演出!

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佐賀東高MF吉田陣平(3年=F.THREE U-15)

[12.31 選手権2回戦 山梨学院高 0-2 佐賀東高 熊谷陸]

 最後の高校選手権に挑む佐賀東高MF吉田陣平(3年=F.THREE U-15)が初戦からさっそく存在感を見せた。正確なボールタッチに支えられたゲームメークで攻撃を牽引し、終了間際にはダイナミックな展開で追加点をお膳立て。見事に前回王者を破り、「日本一」への意気込みを語った。

 1-0でリードしながらも山梨学院高を相手に苦しい時間帯が続いていた後半38分、吉田の右足から勝負を決めるダメ押しゴールが生まれた。左サイド裏にロングフィードを繰り出すと、ここに途中出場のFW宮川昇太(1年=JSC SAKAI)が反応。アウトサイドクロスを最後はFW溝口貴也(3年=DESAFIORA FC)が押し込んだ。

 そのままチームは2-0で勝利。吉田は「個人的には結果、ゴールでみんなを助けることを意識してやりたいと思っていた」と満足した様子は見せなかったが、「アシストにはならなかったけど、起点になることができて、チームを間接的にでも助けることができて良かった」と手応えも口にした。

 来季から故郷のJクラブであるアルビレックス新潟への加入が内定しており、警戒や注目が集まる中での全国選手権。吉田自身も「ここで注目されれば、これからプロでやっていく中でもっと注目される」というプロ基準のモチベーションで臨む大会となる。

 目標は日本一。だからこそ初戦で前回王者との対戦を強いられた不運に対しても、「自分たちにとって良いモチベーションになった。絶対に倒して次に行ってやると決めて、いい雰囲気で練習に臨めた」と前向きに受け止め、「全国優勝を目指してやってきたので、初戦から負けるわけにはいかない」と強気で乗り越えてきた。

 そうして迎える3回戦の相手は、大津に決定。格上にあたるプレミアリーグWESTに所属する強敵だが、臆するつもりはない。「プレミアリーグのバチバチにやっている相手だけど、リスペクトせずに、自分たちのできることをして勝ちたいところ。自分たちのサッカーで圧倒できるくらいに準備をして臨みたい」。

 そしてその先には頂点をしっかりと見据えている。大津に勝てば史上初の8強入りとなるが、「歴史を塗り替えるというのは目標じゃなく、全国優勝を目標にしてきている。チーム全体でその方向を向いている」ときっぱり。「ベスト16、ベスト8と一つずつ勝ち上がって優勝したい」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)

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