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“公立の雄”大津が最高タイの準々決勝進出!191cmFW小林1G1Aで九州勢対決制す

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前半28分、大津高FW小林俊瑛が先制ゴール

[1.2 選手権3回戦 佐賀東高 1-3 大津高 熊谷]

 “公立の雄”大津が過去最高タイの準々決勝進出!第100回全国高校サッカー選手権は2日、3回戦を行い、佐賀東高(佐賀)と大津高(熊本)との九州勢対決は3-1で大津が勝った。大津は1月4日の準々決勝で前橋育英高(群馬)と戦う。

 2回戦で前回王者・山梨学院高(山梨)を撃破した佐賀東と、東福岡高(福岡)とのプレミアリーグ勢対決を4-0で制した大津との九州勢対決。ともにボールを大事に保持しながら攻めるサッカーを志向する両校の戦いは大津が制した。

 序盤は佐賀東が右SH森田悠斗主将(3年)、大津が左SH田原瑠衣(2年)を起点に崩しにチャレンジするシーンもあったが、互いに守備への意識高く、ゴール前への侵入を許さない。

 時間が経過するに連れて大津がポゼッションする時間を大きく増加。U-18日本代表候補MF森田大智主将(3年)や田原のドリブル、MF薬師田澪(3年)のサイドチェンジを交えた攻撃で相手を揺さぶり、薬師田やMF川口敦史(3年)がシュートを打ち込んだ。

 佐賀東はGK松雪翔吾(2年)がDFに当たってコースの変わったシュートを好反応で防いだり、CB仁田尾颯真(3年)がタックルでシュートブロックするなど、押し込まれながらも得点を許さない。

 だが、攻撃面に関しては大津の切り替え速い守備に苦戦。日本高校選抜MF吉田陣平(3年、新潟内定)も低い位置でのプレーを強いられ、なかなか前進することができない。そして28分、攻勢に試合を続けていた大津が先制点を奪う。

 大津の左クロスを佐賀東DFがクリアするが味方に当たってしまい、ゴール前に溢れる。これをU-17日本代表候補の191cmFW小林俊瑛(2年)が右足でゴールへ沈めて1-0とした。大津はその後も相手が攻め切る前にボールを奪い返す。40分に森田が放った右足シュートはDFをかすめてクロスバーをヒット。追加点を奪うことはできなかったが、リードして前半を折り返した。

 後半も大津のペースが続く。3分に左サイドから崩し、FW一村聖連(3年)の左足シュートがクロスバーを直撃。その後も川口の連続シュートや小林がゴールエリアから放ったシュートなどでゴールに迫るも、相手の好守やシュート精度を欠いたこともあって、追加点を奪うことができない。

 一方の佐賀東は選手交代に伴い、吉田を左サイドへ移行。13分にはその吉田がドリブルで中へ切れ込み、森田が左足シュート。相手を良く見てボールを動かすなど、少しずつだが巻き返していく。だが、大津は選手交代で強度と攻撃力を維持。チャンスを作り続けると27分、左CKを小林が競り勝ち、最後は交代出場FW高畑涼(3年)が右足で決めて2-0とした。

 佐賀東は30分、FK後の混戦から森田が左足で決めて1点差。だが、県立校ながらプレミアリーグを舞台に戦う大津はその後も相手を押し込み続けて反撃を許さない。その大津は後半40+4分、右SB和田理央(3年)がインターセプトから独走。ラストパスをMF碇明日麻(1年)が右足で決め、大津が過去最高成績に並ぶ準々決勝進出を果たした。

(取材・文 吉田太郎)

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