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[MOM3748]大津FW小林俊瑛(3年)_“大津の大砲”。U-17高校選抜の恩師の前で高さと得点力見せつけ、1G1A!

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前半28分、大津高FW小林俊瑛が右足シュートを決めて先制点。

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権3回戦 佐賀東高 1-3大津高 熊谷]

 注目の大砲が1得点1アシストの活躍だ。大津高は前半、引き気味に守る相手を攻めあぐね、もどかしい展開だった。だが28分、MF田原瑠衣(2年)の左クロスを佐賀東高DFのクリアが味方に当たってこぼれる。これに反応したU-17日本代表候補FW小林俊瑛(2年=藤沢市立鵠沼中)が長い足を伸ばしてコントロールすると、反転しながらの右足シュートで豪快にゴールを破った。

「良い形でゴールが決められたので良かったです。トラップしてからGK見て、右に寄っていたので空いているところへ打つだけでした」と小林。熊本県予選では全4試合で2得点以上、計9発と爆発し、今大会も初戦でゴールを挙げているストライカーが流れを傾けた。

 小林はこの日、両チーム最多のシュート6本。後半12分にはDFにシュートをゴールライン上でかき出され、また決定的なシュートを枠上へ外してしまうなど、満点の出来ではなかったが、後半27分、191cmの高さを活かしたヘッドで2点目をアシスト。神奈川出身のFWは関東でまたチームの勝利に貢献した。

 1年時からスケール感の大きさを注目された小林は今夏のインターハイでも高さを活かした動きで活躍。自信を深め、現在は「自分の長所のヘディングやポストプレーは絶対に負けたくないです」と語る。今年はU-17日本代表候補やU-17日本高校選抜を経験。この日の対戦相手は、11月に小林も参加したU-17日本高校選抜の蒲原晶昭監督率いる佐賀東だった。蒲原監督によると、試合前には「お互い譲れないね」という会話をしたというが、小林はその恩師の前で結果を残した。
 
 蒲原監督は小林のゴールについて、「ウチに当たったこぼれ球だった。上手くゴールにして取れたのは、小林選手は面白いなと思いましたね」振り返る。そして、「(小林対策として)空中戦のところは頭一つ出るくらいの高さを持っているので、いかに身体を寄せるかやっていた。それでも、頭に当てられたことは結構多かった。良い選手ですよ」とコメント。U-17日本高校選抜を前線で引っ張ったFWを称賛していた。

 同学年で1世代上のU-18日本代表候補に選出されているFW福田師王(神村学園高2年)をライバル視。福田や敗退した今、彼以上の活躍をし、過去8強が最高成績の大津の歴史を塗り替えるチャンスもある。小林は「ベスト4以上に行かないといけないと思っています」。準々決勝でも前線で攻撃の起点となりつつ、流れを変えるゴールを決めてチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)

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