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松木玖生のPK弾で追いついた青森山田が逆転!! 東山のリベンジ阻止し4年連続ベスト4

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青森山田高が3冠へ前進(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.4 選手権準々決勝 青森山田2-1東山 等々力]

　第100回全国高校サッカー選手権は4日、各地で準々決勝を行い、等々力陸上競技場の第1試合は東山高(京都)と青森山田高(青森)が対戦した。青森山田が2-1で逆転勝利をおさめ、4年連続4強入り。8日の準決勝は高川学園高(山口)と対戦する。

　インターハイ準々決勝で敗れた青森山田にリベンジを期す東山は3-5-2に布陣を変更。優勝候補の大本命を打ち破るために、守備の枚数を増やし、守備時は5バックで構えた。GK佐藤瑞起(2年)、3枚は右から今大会初先発のDF石原麟太朗(3年)、DF新谷陸斗(2年)、DF井上蒼太(3年)。DF夘田大揮(3年)が右アウトサイドに入り、左アウトにDF仲里勇真(2年)。アンカーにはMF松橋啓太(2年)を据え、インサイドハーフにMF真田蓮司(2年)とMF阪田澪哉(2年)。MF李隆志(3年)とFW藤枝康佑(3年)が2トップを形成した。

　青森山田は4-4-2の布陣でGKはGK沼田晃季(3年)、4バックは右からDF中山竜之介(2年)、DF丸山大和(3年)、DF三輪椋平(3年)、MF小野暉(3年)。中盤はFC東京内定MF松木玖生(3年)と町田内定MF宇野禅斗(3年)が縦関係でボランチのコンビを組み、右サイドハーフにMF藤森颯太(3年)、左にMF田澤夢積(3年)。FW渡邊星来(3年)とFW名須川真光(3年)が2トップを形成した。

　序盤は互いにロングスローを使って好機を伺うと、試合を動かしたのは東山だった。前半16分、松橋の絶妙なスルーパスでPA左を抜け出した仲里が深い位置から鋭いクロス。ファーサイドの夘田が競り勝ち、頭で押し込んだ。青森山田は今大会、初めて先制を許す展開となった。

　一進一退の展開となり、東山は阪田がスピードに乗ったドリブルで右サイドを突破し、チャンスを広げる。対する青森山田は前半33分、こぼれ球に反応した名須川がポスト直撃のシュートを放つなど、徐々に攻勢を強めた。すると40分、松木のパスを受けた田澤のクロスが夘田のハンドを誘発。PKのチャンスを獲得した。

　キッカーは松木。左足のキックはGK佐藤に読まれたが、パワーで上回ってゴールマウスに吸い込まれた。試合を振り出しに戻した青森山田。東山は今大会初失点となった。1-1で前半を折り返すと、後半14分、藤森のロングスローにニアの渡邊が反応。右足で蹴り込み、試合をひっくり返した。東山は次々と交代カードを切って反撃に出たが、強度の高い守備に封じられる。東山のリベンジを阻止した青森山田が2-1で勝利し、国立競技場の準決勝へ駒を進めた。

(取材・文　佐藤亜希子)
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