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[MOM3756]青森山田FW渡邊星来(3年)_「絶対にお前に来るから」期待に応えた4強弾!!ゴールと笑顔で勝たせる男

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青森山田高FW渡邊星来(3年)が逆転ゴール(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.4 選手権準々決勝 青森山田2-1東山 等々力]

「きょうの試合は絶対に決めるぞという気持ちで臨んだ」。青森山田高FW渡邊星来(3年)が待望の選手権初ゴール。苦しんだチームに決勝点をもたらし、4年連続の4強へと導いた。

 2トップを組むFW名須川真光(3年)が2戦連発だった一方、ここまでは無得点だった。この日もシュート0本で前半を折り返すと、ハーフタイムに黒田剛監督から背中を押された。「きょうは絶対にお前に来るから」――。

 すると、1-1で迎えた後半13分、MF藤森颯太(3年)のロングスローからこぼれ球に反応。「セットプレーで決めることが多かったので、自信を持って飛び込んだ」。右足で押し込み、逆転ゴールを挙げた。指揮官の期待に応え、「信じてくれてるんだなと、すごく嬉しかったです」。得点後はクリスティアーノ・ロナウドのゴールセレブレーションで歓喜を爆発させた。

 卒業後は大学に進学せず、地域リーグで勝負する。愛知県出身の渡邊は東海社会人リーグ1部のFC刈谷に加入内定。次のステージへ進む前に、「ここ(選手権)で活躍しておかないと。ここで自信をつけておけば、どこにいっても緊張しない。今回の大会は自分の殻が破れるチャンス」。選手権のピッチで輝き、青森山田の王座奪還に貢献する意気込みだ。

「選手権に懸ける思いというのは、どこの高校よりも青森山田が一番強いと思う。2年連続準優勝というのもありますし、自分が1年生の頃に準優勝で、ピッチ外から見ていた時にすごく悔しくて。ピッチに立っていない自分ですら悔しかった。青森山田に入った瞬間から、ずっと夢に見ていた舞台」。そう力を込めた渡邊は「絶対に優勝します」と笑顔を弾けさせた。

 聖地・国立競技場にたどり着き、重圧が増す正念場を迎える。「自分は空気を和ませるというか、笑顔が特徴。緊張している仲間がいたら笑顔で、大丈夫だよという声をかけたり、泥臭くゴールを決めたり、チームを勝たせられる選手になりたい」。ゴールと笑顔でチームを勝たせ、青森山田に歓喜の瞬間をもたらす。

(取材・文 佐藤亜希子)

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