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AFCONで珍事…主審が85分と89分に試合終了の笛、敗れたチュニジア監督は「長年コーチをやってきたが…」

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AFCONで珍事

 アフリカ・ネイションズカップのチュニジア代表とマリ代表の一戦で混乱が起きた。

 12日に行われたグループF初戦でチュニジアとマリが対戦。後半初めにイブラヒマ・コネがPKからネットを揺らしてマリが先制し、そのまま試合は終盤に突入した。

 このままマリが1-0で勝利するかに思われた85分、ザンビア人レフェリーのジャニー・シカズウェ氏が突如試合終了のホイッスルを吹く。ミスに気づき、試合は再開されたが、90分になる十数秒前に同主審は再び試合終了のホイッスルを鳴らした。

 後半に入ってから、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もあり、両チームにそれぞれ1つずつのPKが与えられ、マリのエル・ビラル・トゥーレが退場になったりと、少なからずアディショナルタイムはあったはずで、チュニジアのコーチ陣は抗議に出たが、そのまま試合は終了した。

 しかし、混乱はこれだけでは終わらず。試合終了から20分余りたった後、アディショナルタイムをプレーするためにマリの選手とレフェリー陣はピッチに戻ってきたが、チュニジアは再びピッチに立つことを拒否したとされており、このまま1-0でマリが勝利した。

 マリのモハメド・マガソウバ監督は試合後に「我々はプレーするためにピッチに戻るように言われた。選手たちは喜んでプレーするつもりでいたが、残念ながら相手はピッチに立ちたがらなかった」と言及。

 一方のチュニジアのモンドヘール・ケビエル監督は「85分に試合終了の笛が吹かれ、そして89分にもだ。7-8分のアディショナルタイムがあったはずだ。彼の判断は理解できない」と怒りをあらわにし、再びピッチに立つことを拒んだ理由を説明した。

「ピッチに戻るように言われたとき、選手たちはすでにアイスバスに浸かっていた。長年コーチをやってきたが、このようなことを目にしたことはない。第4審判はアディショナルタイムの表示ボードの準備をしていたのに、試合終了のホイッスルが吹かれた」

 なお、主審を務めたシカズウェ氏は2018年のロシア・ワールドカップでグループステージの2試合を担当した経歴がある。しかし、同年のCAFチャンピオンズリーグ準決勝で不正な判定があったとして2018年11月から職務停止を命じられた。その後、この処分は翌年1月に国際サッカー連盟により撤回されていた。
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