beacon

“国内組限定”森保Jが流経大に7-0圧勝!! FW上田綺世が後半だけでハット達成、大迫ら4選手もゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW上田綺世(鹿島)がダイビングヘッド

[1.21 練習試合 日本代表 7-0 流通経済大]

 日本代表は21日、千葉県内で流通経済大とトレーニングマッチを行い、7-0で勝利した。後半から入ったFW上田綺世(鹿島)がハットトリックを記録したほか、FW大迫勇也(神戸)、MF相馬勇紀(名古屋)、FW武藤嘉紀(神戸)、MF渡辺皓太(横浜FM)がゴールを決めた。

 国内組で編成されたトレーニングキャンプの最終日。当初はキリンチャレンジカップ・ウズベキスタン戦が組まれていたが、オミクロン株の影響で中止となり、代わりにテストマッチの機会が設けられた。明日22日には海外組も含めて臨むカタールW杯アジア最終予選のメンバー発表が予定されており、国内組にとってはこれが最終選考の場となった。

 日本代表の先発は4-3-3の布陣。GK権田修一(清水)がゴールを守り、最終ラインは左からDF長友佑都(FC東京)、DF谷口彰悟(川崎F)、DF中谷進之介(名古屋)、DF山根視来(川崎F)。アンカーにはMF稲垣祥(名古屋)が入り、インサイドハーフにはMF江坂任(浦和)とMF脇坂泰斗(川崎F)が構えた。ウイングは左がMF相馬勇紀(名古屋)で、右がFW武藤嘉紀(神戸)。1トップはFW大迫勇也(神戸)が務めた。

 日本代表は4-1-4-1の流通経済大に対し、前半から一気に押し込んだ。すると前半3分、右からのCKでさっそく得点。脇坂のショートコーナーを江坂が落とすと、再び受けた脇坂のグラウンダークロスに飛び込んだ大迫がワンタッチで押し込んだ。前日20日の練習ではセットプレーを入念に確認しており、早くもその成果が出た。

 前半8分には江坂が左足で右CKを蹴り、谷口の惜しいシュートにつながる場面も。すると同15分、高い位置でプレッシングをかけた日本代表は左サイドで相手を追い詰め、こぼれ球を奪った相馬がカットインシュート。これがゴール左隅に吸い込まれ、追加点を奪った。同18分には大迫のシュートのこぼれ球に武藤が反応したが、ゴール目前からのシュートは大きく外れた。

 日本代表は前半20分、稲垣、谷口とつないで左サイドに展開し、長友からのパスを受けた武藤がダイレクトで突き刺して3点目を奪った。同25分、相手のセットプレーを収めた権田がロングキックでカウンターを狙ったが、強風に流されて相馬には届かず。同27分には中央を押し込まれ、流通経済大にミドルシュートを放たれる場面もあった。

 前半34分、大迫がポストプレーから股抜きパスで落とすと、稲垣が強烈なミドルを狙うもわずかに枠外。同38分には酒井の豪快な突破から武藤が右サイドを抜け出し、グラウンダークロスに相馬が反応。だが、シュートは相手にブロックされ、こぼれ球を拾った江坂が右足で突き刺したが、オフサイドの判定が下された。

 3-0で迎えた後半は大幅にメンバーを変更。権田、谷口、脇坂の3選手が残り、サブ組が出場機会を掴んだ。最終ラインは左からDF佐々木翔(広島)、DF西尾隆矢(C大阪)、谷口、DF山根視来(川崎F)が並び、アンカーはMF松岡大起(清水)。インサイドハーフは左がMF鈴木唯人(清水)で、右がMF渡辺皓太(横浜FM)。左ウイングにMF荒木遼太郎(鹿島)、右ウイングに脇坂、1トップにFW上田綺世(鹿島)が入った。

 同じく大きくメンバーを入れ替えた流通経済大に対し、序盤はなかなか攻め切れない日本代表だったが、後半10分に最初のゴール。脇坂のパスを受けた渡辺の折り返しを上田が押し込んだ。さらに同12分には左サイド攻撃から脇坂がシュートを狙い、これは相手GKのスーパーセーブに阻まれるも、こぼれ球を渡辺がしっかり押し込んだ。

 後半15分には日本代表が選手交代。脇坂に代わって右ウイングにトレーニングパートナーのFW佐藤恵允(明治大2年=実践学園高)が入ったほか、谷口に代わって流通経済大DF根本健太(1年=東京学館高)がサポートメンバーとして入った。ここでCBの左右も入れ替わり、左利きの根本が左、西尾が右に回った。

 そのまま攻め続けた日本代表は後半27分、左サイドでボールを受けた荒木のクロスから上田がダイビングヘッドで押し込み、鹿島ホットラインで追加点を奪う。さらに同44分、根本の素晴らしいフィードから再び荒木にボールが入り、斜めのパスに上田が反応すると、GKに倒されてPKを獲得。これを上田が決め、ハットトリックの大活躍となった。このまま試合は終了。日本代表が7-0の圧勝で国内組合宿を締めくくった。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP