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FIFAがレンタル移籍の上限設定を発表…今夏から適用、ビッグクラブの囲い込み防止へ

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 国際サッカー連盟(FIFA)は、各クラブの期限付き移籍に制限を設けることを発表した。

 近年、常態化するビッグクラブによる選手の囲い込みが問題視される中、FIFAは移籍システムに関する新たな規則の運用に動き出していた。新型コロナウイルスの世界的なパンデミックの影響で当初の予定よりも遅れが出ていたが、ついに今夏から新システムが動き出すようだ。

 FIFAは20日、声明の中でレンタル移籍に関する新たな枠組みを発表し、その中でレンタルで放出する選手、獲得する選手の上限を設定することを決定した。今夏の2022年7月から、1クラブ当たり1シーズンにレンタルで放出する選手は最大8名、レンタルで獲得する選手を最大8名とし、翌2023年7月からは上限が7選手となり、2024年7月には6選手まで減らされることになる。

 その他にも、同一クラブへレンタル放出、また同一クラブからレンタルで獲得できる選手の数が最大3名に。また、最短レンタル期間を翌移籍市場まで、最長レンタル期間を1シーズンとすること、さらにレンタル期間中の選手を第三クラブへレンタル移籍することを禁止することなども決まった。

 この規則は国をまたぐレンタル移籍でのみ適応されるが、FIFAは国内移籍に関しても移行期間のうちにそれぞれの連盟・協会にルール制定を求めている。

 なお、FIFAは移籍システム変更の目的として、若手選手の成長、競争均衡化の促進、選手の囲い込みの防止としている。
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