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帰国直前にブンデス4年2か月ぶり弾! 指揮官の信頼感じるFW浅野拓磨「結果で返していくだけ」

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FW浅野拓磨(ボーフム)

 ブンデスリーガでプレーするFW浅野拓磨(ボーフム)は今季初ゴールで勢いに乗り、日本代表に合流してきた。「代表に選ばれるまでに絶対に1点欲しいなと思っていた」。まさに狙いどおりのタイミングでの一発。今回のカタールW杯アジア最終予選でも積極的に得点を狙っていく構えだ。

 浅野は22日に行われたブンデスリーグ第20節ケルン戦(△2-2)で、今季14試合目にして待望の今季初ゴールを記録。1部リーグではシュツットガルトに在籍した17年11月24日のハノーファー戦以来、約4年2か月ぶりの得点となった。

「まずは代表に選ばれるまでに絶対に1点欲しいなと思っていたので、それができたことでメンタル的に上向きのまま代表に合流できたと思う」。ケルン戦では直前のDFBポカール(ドイツ国内杯)マインツ戦に続いての途中出場。「コンディション的にきついなという形で感じていた中での途中出場からのゴールだった。その試合パフォーマンスも少し上がって、良い状態で代表に入れると感じた。その1点は大きかった」と手応えの残る一撃だったようだ。

 昨年末には濃厚接触者に指定された影響で隔離措置を強いられ、リーグ戦3試合を欠場。その間はチームも3戦勝ちなしと下降線を辿っており、ゴールはなくても存在の大きさは感じさせていた。合流後はコンディションに不安も残したが、いまは「コンディションが上がっている最中というか、よくなっている」と自信。心肺機能は落ちていないといい、「ケガだけ気をつけながらやっていきたい」と力を込めた。

 今回の活動ではDF吉田麻也、DF冨安健洋が不在で最終ラインの安定感を不安視する声は大きい。だが、浅野は「代わりに入る選手も補える力がある選手たちが揃っている。そこまで大きな問題はないのかなと感じている」と語る。またキャプテン不在についても「一人一人がキャプテンシーを持ってやることで一体感が増す。一体感を高めてやれば問題ない」と強調する。

「キャプテンをしてくれる選手はたしかにキャプテンシーもあるし、チームをまとめる役割があるとは感じている。不安要素は間違いなく生まれてくるけど、そこに頼り切っている選手はいない。頼っている部分もあるけど、自分たちでやらないといけないという自立性はここにいるみんなが持っている。あとはどう合わせていくか。キャプテンがいなくなった状況であればあるほど、自分たちがもっとやらないといけないという意識は高まってくるし、それがチームを一つにさせる要素でもある。キャプテンがいないのは不安要素もあるが、逆に楽しみというか、どうなるのかというワクワク感もある。一人一人が高い意識を持っていければ、試合が始まれば意識することでもない」(浅野)

 そうきっぱりと語った浅野は緊急事態に直面するチームの中でも、自身の役割をまっとうする構えだ。「自分が選ばれているのは一番はゴールだと思う」。最近の森保ジャパンにおいては途中出場がメイン。「どう使われても代表で自分の武器を活かす自信はあるので、あとはゴールを決めるか決めないかの世界だと思う。チームで結果を残せていない状況で呼んでくれるのは信頼を感じているし、あとは結果で返していくだけ。自信はあるし、全力でピッチにぶつける」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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