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なでしこにエースストライカー候補台頭!電光石火の30秒弾FW植木理子「ターニングポイントになる」

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先制点を決めたFW植木理子

 出鼻をくじくとはまさにこのこと。電光石火のゴールとなった。開始30秒、左サイドバックから出たボールでスピードに乗ったFW植木理子がエリア内に侵入。右足でGKとの1対1を制して、日本女子代表(なでしこジャパン)に先制点をもたらした。

「難しいことをせずに前で起点を作ることを意識していた。その中でスピードの部分で上回ろうと入っていた。狙っていたわけではないが、ゴールに繋がって良かったです。コンディションも凄くいいし、それが結果に出ているのが嬉しい。今日のゴールは最近出させていなかった形なので、ターニングポイントになるかなと思います」

 これまで世代別代表で結果を残し続けてきた植木だが、19年に初選出されたなでしこジャパンでは、昨年まで6試合に出場してノーゴール。高い壁になっていた。

 しかし今大会の初戦だったミャンマー戦の前半22分にMF長谷川唯のクロスにダイビングヘッドで飛び込んでなでしこジャパンでの初ゴール記録。そして「自信に繋がっている」と振り返るこのゴールが、大事な日韓戦での先制点に繋がった。

 自身を「緊張しい」だと分析する植木。この日も緊張して試合に入っていたという。しかしストライカーとして最も重要な「スピードの部分ではアジアでは負けてはいけない。気持ちで負けては勝負できないと思っている」と強気な性格も持ち合わせている。

 純粋なエースストライカーの台頭は、日本女子サッカー界にとっても待ち望んでいたことだ。「よりタフな試合になることが予想される。ゴールの価値はあると思うので、自分が関わっていければと思います」。ノックアウトステージに進むことになり、30日の準々決勝で勝利すればワールドカップ出場権を獲得することになるなでしこジャパンだが、新エース候補はアジアの頂点までガムシャラに走り続ける。
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