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日本vs中国 試合後の森保一監督会見要旨

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森保一監督

 日本代表は27日、カタールW杯アジア最終予選の第7戦で中国代表と対戦し、2-0で勝利した。森保一監督が試合後、オンラインを通じて公式会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
——勝利できた一番のポイントは?
「選手たちが短い準備期間の中で試合に向けてのイメージを共有をしてくれたこと、国内組、海外組とコンディションがバラバラな中、コンディションを合わせてくれてイメージを共有し、連係連動することができたことが大きかったと思います」

——中国代表の監督は日本のサイドを攻めようとしたと言っていた。森保監督はそれに挑んでいたのか、自分たちのストロングポイントを出すために最初からグイグイいったのか?
「両方ですね。まずは我々が受け身になるのではなく、この中国戦で勝利をつかみ取ろうというアグレッシブな姿勢を見せながら戦っていこうと、球際で戦う、ゴールに向かって積極的にプレーすることを選手たちが発揮してくれた。これまでの中国を見ていても個々の特徴で、サイドからいいボールを配球できる選手を配置しているので、配球することをノーマルの形でできるだけケアしなければいけないということで試合に入りました。ただ選手たちもはっきりとイメージを持っていたかどうかはわからないですが、試合の入りの中で、相手のストロングを見極めて相手のやろうとすることをプレーに反映してくれたと思っています。選手たちが賢くプレーしてくれました」

——最終予選に入ってから1試合目のコンディションが難しく、2試合目はグッと良くなっていた。きょうの勝利を得て、次への手応えがつかめたか。
「仰られる通り、これまでの戦いの中で最終予選の第1戦目というのは非常に難しい戦いでした。結果的にも2敗しているのは初戦でしたので、選手たちが今回のコンディションがマチマチの中、所属チームから代表に入ってくる、オフから代表の活動をするという部分で、イメージを共有してコンディションがバラバラの中でもチームとして機能するために連係連動しようとお互いにコミュニケーションをとって戦ってくれた。次のサウジアラビア戦に向けて、きょう中国戦で良いイメージの共有ができて、また我々のチームの総合力も高めることができて向かえることは非常にポジティブ。ただ、サウジアラビア戦はインテンシティやテンションが高いものになる。また別次元の高いレベルで戦うことを覚悟して準備したい」

——谷口、板倉への評価は。
「2人とも非常に落ち着いて試合の入りからプレーしてくれたし、ビルドアップのところでも相手を止めるディフェンスのところでもチームをコントロールしながらかつ個の局面で相手を上回る部分、うまさと強さを見せてくれたと思う。2人とも最終予選に初出場とはいえ、2人とも素晴らしい経験を今までしてきている、普段やっていることに自信をもってきょうの試合に臨んでくれたと思う」

——セットプレーで今回、改善された部分があったのか?
「今回もセットプレーに関してはスローイングを含めて、与えられた時間の中ではピッチ上、ミーティングと試合に向けて準備してきた。ただ今回だけ、セットプレーの準備をしていたみたいな見られ方は…(笑)実は毎回やっていますので。毎回、勝つための準備を試合に向けてやっている中で、今回もセットプレーの準備はしました」

——久保選手が交代出場する時にスタンドが沸いたが、選手交代によってスタジアムの雰囲気含めて、チームにエネルギーをもたらすこともできると感じたが、どう考えているか?
「久保建英が持っているエネルギーは本当に素晴らしいもの。彼が持っているプレーでの力、見ているサポーターの皆さんに、期待を持たせてくれるだけのプレーができる選手だと改めて思った。監督としては色んな意味で、チームにパワーをもたらす、エネルギーをあげていくことが、試合を勝っていく上で必要なことなので、スタジアムの雰囲気が良くなり、さらにサポーターからの声援のエネルギーも増すのはチームとしていいことなのかなと思う」

——特に前半の距離感が良く、奪った後の奪回もできて、ほぼサッカーをさせない圧力を出せていた。コンパクトな布陣でできた要因は?
「ディフェンスラインの押し上げ、ディフェンスラインが下がったときの前線の選手のプレスバック、ポジションへの戻りも良かったので、我々が優位に主導権を握れていたと思っている。要因は選手たちが、これまで代表活動をしてきた中、そして最終予選で色んな経験をしながら、よりチームのパワーを上げていける戦い、個々の力が生きる戦いとは、どういう距離感で戦ったらいいのかということを、選手たちが意識してコミュニケーションをとりながら、試合の中でポジション修正してくれているのが大きいと思う。あとはチームの試合に向けての準備の中で、我々がやるべきコンセプトの部分で、良い距離感で攻守ともに戦って行こうと。そこはミーティングやピッチ上の練習の中で確認しながら、選手たちにもイメージの共有できるように、我々スタッフが選手に提示するもの、そして選手同士でコミュニケーションをとりながら、我々の戦い方を具現化してくれていると思う」

——谷口、板倉の息が合っていたのはどこか?
「息が合っていたという部分では一つのボールの動きに対して、状況に対して、お互いのイメージが合っているところを今日の試合の中でも見させてもらったので、息が合っていることをコメントさせてもらった。そこは、昨日のトレーニングや一昨日のトレーニングの中でも、2人はプレーの確認をしながら、この試合に向けて準備してくれたので、今、彼らができるベストなことをお互いの関係で表現してくれたと思う」

——吉田・冨安コンビとの違いは?
「そこは選手すべて同じではないですし、吉田・冨安コンビと違う2人が出ているので、彼らの良さを出してプレーしてくれたと思う。ただ、戦い方としてはチームのコンセプトのもと戦ってくれていますので、個々の特徴の違い以外はチームとしてのコンセプトを同じような形で表現してくれた。違いというよりも、高いレベルで代表のコンセプトの中で谷口板倉の2人が表現してくれたというふうに思います」

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