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スタメン抜擢のなでしこDF宮川麻都、W杯出場権獲得に感慨「関われたことが信じられない」

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なでしこジャパンのDF宮川麻都

[1.30 女子アジア杯準々決勝 日本 7-0 タイ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)の9大会連続W杯出場がかかったピッチの上に立っていた。「ワールドカップ出場権獲得に関われたことが信じられない」。DF宮川麻都は幸せの瞬間を噛みしめた。

 前回、19年6月にフランスで開催されたW杯の最終メンバーに抜擢された宮川だが、なでしこジャパン初招集は同年2月。当然、W杯アジア予選は未経験だった。ただ今大会もグループステージ3試合のうち、宮川が出場したのはベトナム戦の1試合のみ。それも後半11分からの途中出場だった。

「予選リーグでなかなかチャンスを貰えなかったけど、いつ出番が来てもいいように準備はしていた」

 巡ってきた重要な試合での大チャンス。「まさか自分が」と先発起用を告げられた時は驚きがあったようだが、試合に入ればともに左サイドで先発したMF宮澤ひなたと好コンビを披露。安定した守備と積極的な攻撃参加で、7発完封勝利に貢献した。

 W杯の出場権を獲得した今、なでしこジャパンの次なる目標はアジア杯の3連覇だ。ただ、宮川は「先を見ずに1個ずつ勝ち進んでいきたい」と至って冷静でもいる。標準を2月3日に行われる準決勝に合わせ、「他の選手にはないビルドアップのバリエーションは強み。みんが『おぉ』と思うような攻撃参加をしたい」と活躍を誓った。

(取材・文 成田敏彬)
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