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4-3-3の成熟度にも手応え、守田英正「チームが機能しない反省があった」

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球際で体を張るMF守田英正

[2.1 W杯アジア最終予選 日本 2-0 サウジアラビア 埼玉]

 流動的にポジションも変えながら、中盤の3枚が機動的に攻守のバランスを取った。日本代表MF守田英正(サンタクララ)はMF田中碧、MF遠藤航との関係について「必要以上に話さなくても分かる。真ん中に(遠藤)航くんが構えているからこそだし、3人の関係は日を追うごとに良くなっている」と胸を張った。

 スタートポジションは左のインサイドハーフだったが、前半途中で田中とポジションを入れ替える時間帯もあった。「左のときは(長友)佑都くんを上げたいのもあったし、(南野)拓実くんを中に入れたかったけど、自分がうまくタイミングをつかめなくて、(田中)碧と話して(ポジションを)変わってもらった。彼の方がそこはうまかった」。ピッチ上での臨機応変な対応がチームを機能させた。

 左右の関係だけでなく、上下の関係にも阿吽の呼吸がある。「どっちが前に行くかは決め切らない方がいい。流れの中で変わるほうが相手もつかみにくい。ボックスの中に入っていくのは彼(田中)の良さでもあるし、僕も意識していた」。川崎Fでともにプレーしてきたからこその関係性。「前に絡んでいく、厚みを加えるというのは試合を重ねるごとに良くなっていると思う。少しずつだけど、前線ともいい関係が作れていると思う」と強調した。

 昨年10月12日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(○2-1)で最終予選初先発を果たして以降、出場停止だった昨年11月16日のオマーン戦(○1-0)を除けば4試合連続先発中。チームも4-3-3の新システムが定着し、無傷の5連勝を飾った。

「自分が8番のポジションを任せられるにあたって、自分の特徴として守備の方が強いので、そこを求められているのを前提として、攻撃にアクセントが足りないことは反省していた」

 チームが勝っていても決して満足することはなかった。「ポジションが味方とかぶったり、味方のカラーを出せないポジションを自分が取っていたり、チームが機能しなかった反省があった」。試行錯誤は今なお続くが、「自分が取りたいポジショニングと、味方が生きるようなポジショニングを自分が取るところの使い分けが少しはできたと思う」と手応えもつかんできている。

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