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無念の敗戦もキラリ、アジア杯5ゴールの22歳FW植木理子がなでしこの新エースに名乗り「競争に勝っていく」

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なでしこジャパンのFW植木理子

[2.3 女子アジア杯準決勝 中国 2-2 (PK4ー3)日本]

 新星の2ゴールを勝利に繋げることが出来なかった。「個人的にはゴールを決めれたけど、後半にチャンスが何本もあった中で、90分で決めれなかったのは今の自分の実力を痛感しました」。新エースに名乗りをあげたFW植木理子(22)だが、反省の言葉が先に出た。

「自分のゴールで試合を勝たせたかった。今後に向けて糧となる試合にしたいと思います」

 勝てば韓国の待つ決勝に進むはずだった日本女子代表(なでしこジャパン)だが、無念のPK戦負け。王手をかける前に女子アジア杯3連覇の夢が潰えてしまった。

 残念な結果に終わったが、若手の台頭が見えた大会でもあった。チーム最多得点の5ゴールを記録した植木はその代表格。2019年のなでしこ初選出からこれまでノーゴールだった植木だが、1月21日に行われたグループステージ初戦のミャンマー戦で池田太監督体制第一号となる代表初得点を挙げると、大会を通じて5ゴールを記録した。

 敗れた中国戦でも2度のリードを奪うヘディング弾。2発ともにゴール前で相手との駆け引きを制して、フリーを作り出してのストライカーらしい得点だった。

 敗戦を糧にし、次なる目標はもちろん世界一だ。女子W杯は1年後の23年にオーストラリアとニュージーランドの2か国で開催。19年のフランス大会で開幕前に負傷離脱した植木にとって因縁の大会でもある。

 前回大会に「まだ悔しさが残っている」と口にした植木は、「自チームで点を獲り続けることはもちろんだが、その中で自分のできることを増やして代表に残るための競争に勝っていく」と更なる成長を誓った。

(取材・文 成田敏彬)
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