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高体連、ユースの強豪6チームによる新リーグ、「LIGA KANTO U-18」が開幕!帝京vs横浜FCユースは1-1ドロー!

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「LIGA KANTO U-18」の横断幕も掲げられる中、帝京高vs横浜FCユースの開幕試合が開催された

[2.5 LIGA KANTO U-18 帝京高 1-1 横浜FCユース 帝京北千住G]

 日本サッカーの発展を考え、高体連所属チームとクラブユース所属チームの2つのカテゴリーの良さを相互に理解を深め、個人の育成とチームの強化を図ることなどを目的に発足した「LIGA KANTO U-18 2022」が5日に開幕。開幕試合で全国高校選手権優勝6回の名門・帝京高(東京)とプレミアリーグ勢の横浜FCユース(神奈川)が対戦し、1-1で引き分けた。

「LIGA KANTO U-18 2022」にはヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)、ジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)、横浜FCユース、前橋育英高(群馬)、市立船橋高(千葉)、帝京の強豪6チームが参戦予定。ホーム&アウェーの2回戦総当りのリーグ戦で優勝を争う。

 プリンスリーグ関東に所属する帝京とプレミアリーグ勢の横浜FCユースによる開幕試合は好勝負に。前半、相手のビルドアップを封鎖した横浜FCユースが相手DFの間に正確なパスを通しながら前進し、シュートシーンを作り出す。そして、前半40+1分、MF井上輝(2年)の左足FKから193cmDFヴァン・イヤーデン・ショーン(2年)が先制ヘッドを叩き込んだ。後半は一転、守備面を修正してパスワークのテンポも上がった帝京ペース。横浜FCユースも決定打を打たせずに守り続けていたが、後半31分、帝京はMF土本瑶留(1年)の絶妙なラストパスから前線で存在感を放っていたFW齊藤慈斗(2年)が左足で同点ゴールをねじ込んだ。

 大会役員の帝京・日比威監督は「(Jクラブユースは)組み立てから全て丁寧にやってくれるので勉強になる。高体連チームの良さは献身的なところとかピッチ外のところとか。そういう部分を共有できて、共存できたら、勉強できたら良い」と期待する。帝京はこの日、公式戦用のカナリアカラーのユニフォームで臨むなど本気の戦い。強豪との戦いから多くの収穫を得ていた。

 また、対戦した横浜FCユースの小野信義監督はコロナ禍でスケジュールが変更されたことを残念がっていたが、「レフリーに来てもらって、拮抗したチームと公式戦ぽくやることができる。こういうものがあることによって、選手たちもちょっとテンションも上げてやれると思いますし、(公式戦への)シミュレーションに近いものになったり、有意義なリーグ戦になるんじゃないかなと思っていました」とリーグの意義について説明する。

 選手たちにとっても公式戦ではできないようなチャレンジを強豪相手にできる貴重な機会に。横浜FCジュニアユース出身で“古巣”と対戦した帝京MF土本は、「プレミアのチームとかとやれるのは、練習試合以外なかなかなくて凄く貴重なので、自分が今どのレベルにいて、どのくらい通用するかというのは、常に確かめながらやりたい」と意気込み、横浜FCユースのDF池谷銀姿郎(2年)は「色々な相手とやる中で必ず課題は出てきますし、試合で何を選手一人一人が感じたかでチームが変わって来ると思うので、試合を重ねて行く上で自分たちが何を感じたのか。(このリーグ戦で)勝って何を感じたのか、負けて何を感じたのかというのがもっともっと全員が追求して行くことができれば、もっとチームが良い方向に行くと思っています」。それぞれがこのリーグで多くのことを感じ、学ぶこと。参加チームの選手たちは「LIGA KANTO U-18 2022」の経験を個人・チームの成長、結果に結びつける。

前半アディショナルタイム、横浜FCユースの193cmDFヴァン・イヤーデン・ショーンが先制ヘッド

後半31分、帝京高FW齊藤慈斗が左足で同点ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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