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神村学園の逸材FW福田師王は惜しいチャンスも…「点を決めてチームを勝たせる」決意新た

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日本高校選抜FW福田師王(神村学園高2年)

[2.12 NEXT GENERATION MATCH 川崎F U-18 1-0 日本高校選抜 日産]

 日本高校選抜はチャンスを生かせず、川崎フロンターレU-18に惜敗した。国内外のクラブが熱視線を送る逸材FW福田師王(神村学園高2年)は無得点に終わり、「決め切る力が足りなかった」と肩を落とした。

「途中から入って流れを変えようと思っていたんですが、流れを変えられず、点も決められなかったのでとても悔しいです」。0-1で迎えた前半35分に投入され、2トップの一角でプレー。アグレッシブに前線からプレスをかければ、周囲との連携からポストワークでMF藤森颯太(青森山田高3年)のシュートを導いた。

 決定機は後半24分だった。MF山市秀翔(桐光学園高3年)の縦パスに反応し、鋭いターンからシュート。惜しい場面だったが、相手GKの好セーブに遭い、「ターンしてから強いシュートを打てれば入ったと思うんですが、体幹がブレた。もっとチャンスを作れたと思う」と悔しさをにじませた。

 後半25分にMF大迫塁(神村学園高2年)が投入され、4-2-3-1にシフト。大迫がトップ下、福田が1トップと神村学園コンビが縦関係でコンビを組んだ。終盤にはCBチェイス・アンリ(尚志高3年)を前線に上げて1点を目指したが、最後までゴールが遠かった。

 試合前は「点を決めてチームを勝たせたい」と目標を掲げ、10日は桐蔭横浜大との練習試合でゴールを挙げていた。昨年、インターハイとプリンスリーグ九州で得点王に輝いた点取り屋はさらなる進化を見据え、「チャンスのない試合でも結果を残せるメンタルの強さが自分には足りない。また帰って練習したい」と前を向いた。

 日本高校選抜は3月に「静岡県ヤングサッカーフェスティバル」「第36回デンソーカップチャレンジサッカー」に出場予定。不完全燃焼に終わったこの日の反省を生かし、静岡県高校選抜、大学生との戦いで真価を発揮へ。「個人としては点を決めてチームを勝たせること。チームとしては次は負けないようにコミュニケーションを取って、チーム力をつけていきたい」と決意をにじませた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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