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ムバッペが“2人抜き”から90+4分劇的決勝弾!! パリSG、守るR・マドリーこじ開け先勝

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GKティボー・クルトワがチームを救った

[2.15 欧州CL決勝T1回戦 パリSG 1-0 R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は15日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、パリSG(フランス)がレアル・マドリーを1-0で破った。後半アディショナルタイム4分、FWキリアン・ムバッペが2人抜きからR・マドリーのゴールをこじ開け、劇的な形で決勝点を奪取。1点リードで3月9日の第2戦に歩みを進めた。

 ノックアウトステージ初戦で実現したビッグカード。パリSGはリーグ・アン前節のレンヌ戦(○1-0)と同じ11人を並べた。GKはジャンルイジ・ドンナルンマで、最終ラインは右からDFアクラフ・ハキミ、DFマルキーニョス、DFプレスネル・キンペンベ、DFヌーノ・メンデス。中盤はアンカーにMFレアンドロ・パレデスが入り、インサイドハーフはMFマルコ・ベッラッティとMFダニーロ・ペレイラ。前線中央のFWリオネル・メッシが0トップ気味のポジションを取り、ウイングは左にFWキリアン・ムバッペ、右にFWアンヘル・ディ・マリアが入った。

 対するR・マドリーは太もも裏の負傷で離脱していたFWカリム・ベンゼマが満を持して復帰。GKはティボー・クルトワで、4バックはDFダニエル・カルバハル、DFエデル・ミリトン、DFダビド・アラバ、DFフェルラン・メンディ。中盤はMFカゼミーロ、MFトニ・クロース、MFルカ・モドリッチの経験豊富なトリオ。左からFWビニシウス・ジュニオール、ベンゼマ、FWマルコ・アセンシオの3トップを並べた。

 試合は立ち上がりからパリSGが一方的に支配。前半5分、左サイドでムバッペが身体を揺らして相手をずらし、鋭いグラウンダークロスからディ・マリアがシュート。だが、これは大きく上に外れる。その後もパリSGのハーフコートゲーム。SBのN・メンデスとハキミが高い位置を取りながら中央でベッラッティ、メッシが小気味良いパスワークを繰り広げ、R・マドリーを一方的に押し込んでいった。

 防戦一方のR・マドリーは前半16分、自陣右サイド深くでボールを奪ったミリトンが左サイド裏にロングフィードを狙ったが、マルキーニョスにカットされてビニシウスには届かない。パリSGは同17分、メッシの浮き球スルーパスにムバッペが抜け出したが、シュートはクルトワの右足に阻まれた。

 前半30分、R・マドリーはミリトンがドリブルで持ち上がってプレッシングを打開し、ビニシウスが左サイドで倒されてFKを獲得。だが、アセンシオのキックはニアで相手に阻まれ、ようやく訪れた反撃のチャンスは活かせない。同37分にはカゼミーロがイエローカードを受けて第2戦の出場停止が決定。終了間際には左CKのチャンスを得たが、カゼミーロのヘッドが枠を外れて0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半の入りはR・マドリーが前傾姿勢を強めるが、最初の決定機はパリSG。5分、ベッラッティの縦パスを起点に密集から抜け出したムバッペがグラウンダーで狙う。だが、クルトワがスーパーセーブ。その後もN・メンデス、メッシ、ムバッペのシュートが次々にゴールを襲ったが、守護神は安定感を持って立ちはだかった。

 後半11分にはF・メンディもイエローカードを受け、カゼミーロに続いて第2戦の出場停止が決定。すると同15分、パリSGはバランスの良いパスワークからムバッペが左サイドを切り裂き、カルバハルに倒されてPKを獲得する。キッカーはメッシ。ところが、右を狙ったキックにもクルトワがストップし、またしても守護神の神がかり的スーパーセーブで均衡が保たれた。

 R・マドリーは後半17分、ビニシウスがカウンターを試みるも、D・ペレイラがイエロー覚悟でタックル。その後はパリSGが優勢を保ち、同28分には両チームとも途中交代。R・マドリーがカルバハルとアセンシオに代わってFWロドリゴ・ゴエスとDFルーカス・バスケス、パリSGはディ・マリアに代わってFWネイマールを入れた。ネイマールは昨年11月以来の復帰となった。

 パリSGは後半32分、ムバッペが左足で狙うも、わずかに枠外。R・マドリーは同37分、モドリッチとビニシウスに代わってMFフェデリコ・バルベルデとFWエデン・アザールを投入。同42分、パリSGはメッシ、ムバッペが絡んだ攻撃からネイマールが右サイドを切り込んだが、クロスは惜しくも合わなかった。

 後半43分、R・マドリーはベンゼマに代わってFWガレス・ベイル、パリSGはD・ペレイラに代わってMFイドリッサ・ゲイエを投入。パリSGは終了間際にもムバッペが右サイドを抜けたが、またしてもクロスは合わず、そのまま試合は終わるかと思われた。

 ところが後半アディショナルタイム4分、ネイマールが左サイドで意表を突いたヒールパスを見せると、左サイドにポジションを移していたムバッペがミリトンとバスケスを一気に抜き去り右足一閃。グラウンダーのシュートをファーポスト脇に突き刺した。試合はそのままタイムアップ。土壇場で先制点を奪ったパリSGがR・マドリーに先勝した。

●チャンピオンズリーグ(CL)21-22特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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