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高い基準掲げて狙うJ1昇格…町田ポポヴィッチ監督「今日の試合で満足するわけにはいかない」平戸新主将「決め切っていかないと」

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MF武沢一翔(右)とマッチアップするMF平戸太貴

[2.20 J2第1節 町田0-0琉球 Gスタ]

 J1昇格を狙うFC町田ゼルビアにとって、課題が残るドロー開幕となった。試合後、ランコ・ポポヴィッチ監督は「選手間がいい距離を取れている時間が少なかった。セカンドボールのところでも相手に拾われることが多かった。回収して二次攻撃に繋げるのがわれわれのよさ。われわれの狙い通りにはいかない試合だった」と悔しそうに振り返った。

「われわれの力から考えると今日の試合で満足するわけにはいかない。もっと力を持っている。もっと力を出せたし、もっといいものを見せないといけない。もっといい結果を出さないといけないというのが私の正直な思い」

 町田で3年目を迎えた指揮官は0-0に終わった試合後、「良かったところも相手の攻撃の芽を早くつんで、ゴールに近づけないディフェンスが徹底してできていたし、相手に決定的なチャンスを作らせなかったことは評価できる」としながらも、あえて厳しい言葉を口にした。

「全てが満足していないとは言えない試合だったが、、もう少しの勇気が必要だった。勇気が足りなかったことが得点につながらなかった要因だった。これからわれわれが成長して目標を達成するために、上を見ていくということをやっていこうと思うと、満足せず、チームで共有して成長できるようにしていきたい。この試合で満足していると言ってしまえば、スタンダードが低くなってしまう。成長していかないといけない」

 クラブハウス・練習場を含むトレーニングセンターの完成によりピッチ外の準備が整った中、J1昇格を本気で目指す2022シーズン。試合前、サポーターからも「三年間の集大成=J1昇格」という横断幕が掲げられるなど、悲願達成に向けて高い基準が設けられている。その思いは選手も同じ。主将を担うMF平戸太貴も「勝ちきれずに悔しい試合だった」と総括した。

 無得点でのドローという結果を受け、平戸が語ったのは攻撃面の反省だった。

「攻撃の厚みがこの試合はなかったと思っていて、いい形でボールを引き出して行っても、全員が裏に抜けてしまったり、同じ動きをする選手が多かったり、後ろから関わる選手が出てこなかったり、タイミングが合わず、いいタイミングでボールが入ってもフィニッシュまで持ち込めず、相手にとって怖さがなかった。背後を突いていく動きができればもっと違った結果になっていたと思う」

 自身も後半30分にMF翁長聖からの折り返しを受けたが、決定的なシュートは鹿島ユースの後輩である琉球MF武沢一翔に阻まれた。「あのシーンはいい形でクロスまで持っていけて、聖くんも見ていてくれたので、自分としては決め切りたかった。決め切っていかないと勝ち点は取れない。ワンチャンスをモノにできる選手になるために頑張りたい」。この引き分けを教訓とし、残り41試合でトップカテゴリに相応しいチームを目指す。

(取材・文 竹内達也)
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