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横浜FMが王者・川崎Fを4発粉砕!! エウベル&仲川が揃って2ゴール

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横浜F・マリノスが制した

[2.23 J1第9節 横浜FM 4-2 川崎F 日産ス]

 J1リーグは23日、第9節を前倒し開催し、横浜F・マリノス川崎フロンターレが対戦した。共に出場するAFCチャンピオンズリーグ日程の影響により、早くも実現した昨季の王者と2位の対決。後半に一挙4ゴールを奪った横浜FMが4-2で勝利し、昨季王者に早くも土をつけた。

 ホームの横浜FMは開幕節・C大阪戦(△2-2)から中3日。先発2人を入れ替え、DF畠中槙之輔とFW水沼宏太に代わって新加入DFエドゥアルド(←鳥栖)とFWエウべルを起用した。対する川崎Fは開幕節・FC東京戦(○1-0)から中4日。DF車屋紳太郎、MF大島僚太、FWマルシーニョに代わり、DF山村和也、MF橘田健人、FW宮城天を起用した。

 序盤から主導権を握ったのはホームの横浜FM。前半3分、さっそくエウベルが中盤でドリブル突破を試み、MFチャナティップのイエローカードを誘う。さらに同5分、DF松原健のスルーパスにエウベルが抜け出し、素早くクロスボールを供給。ゴール前に飛び込んだFWレオ・セアラが山村に倒された。だが、ファウルを告げるホイッスルは鳴らさず。ケヴィン・マスカット監督ほか横浜FMベンチは猛抗議するも、荒木友輔主審がVARからの情報を伝え、そのまま試合が再開された。

 さらに前半18分、横浜FMは松原のワンタッチの浮き球パスがゴール前に入り、レオ・セアラがフリーで反応。しかし、ゴール正面でのシュートは空振りに終わり、GKチョン・ソンリョンに押さえられた。川崎Fも同19分に決定機。MF渡辺皓太のクリアミスを拾ったMF脇坂泰斗のパスからMF家長昭博がワンタッチで狙うも、GK高丘陽平のスーパーセーブに阻まれた。

 徐々に川崎Fも横浜FMのプレッシングに慣れ、左サイドの宮城が果敢な突破からチャンスメーク。次々にCKを獲得し、相手ゴールに迫っていく。それでも横浜FMは前半25分、鋭い速攻からMFマルコス・ジュニオールとFW仲川輝人のパス交換で素早いカウンターを仕掛け、レオ・セアラの惜しいボレーシュートにつなげた。

 互いにオープンな攻勢が続く中、川崎Fは橘田のボール奪取から脇坂が大きく開けた右サイドに展開し、家長がドリブルで突破。中に持ち出してカットインシュートを狙うと、相手に当たったボールがFWレアンドロ・ダミアンの足元に入り、ワンタッチでゴールに押し込んだ。だが、これはオフサイド。ゴールは認められなかった。

 それでも前半32分、川崎Fが先手を取った。DF登里享平がオープンな形でボールを持ち、相手の最終ライン裏に浮き球のパスを供給すると、アンカーの位置から飛び出した橘田が反応。ゴール前へのパスはバウンドして難しいボールとなったが、家長がうまく叩きつけるシュートで高丘の読みを外し、今季初ゴールとなる先制点を決めた。

 やや優勢ながらもビハインドとなった横浜FMは前半36分、左サイドの細かい崩しからマルコスがクロスを送り、レオ・セアラが頭で狙うも枠外。その後は川崎Fがボールを握る時間帯が続いたが、同45分にはMF喜田拓也がゴール正面で倒されてFKを獲得。だが、エドゥアルドのキックは惜しくも左に外れる。川崎Fは同アディショナルタイム1分、登里のクロスにL・ダミアンが反応するも高丘の正面を突き、そのまま1点のリードでハーフタイムを迎えた。

 後半は横浜FMの優勢でスタートし、5分にはこぼれ球を拾ったDF小池龍太がファーストシュート。同6分には渡辺に代わって畠中が送り込まれ、最終ラインを支えていたDF岩田智輝がボランチに移った。その後、中盤の競り合いで両チームの選手が痛め、試合は一時中断。すると再開後、横浜FMが一気にたたみかけた。

 まずは後半12分、左サイドに開いたマルコスがゴール前に高軌道のクロスを送ると、ファーサイドでエウベルが反応。滞空時間の長いジャンプで登里に競り勝ち、ヘディングシュートを叩き込んだ。さらにリスタート直後の同13分、横浜FMは自陣でボールを奪うと、マルコスの浮き球パスからカウンターを開始。エウベルのクロスを仲川が右足ワンタッチで沈め、わずか約70秒足らずで逆転に成功した。

 川崎Fは後半17分、脇坂、チャナティップ、宮城を一気に下げ、大島、FW遠野大弥、FW知念慶を投入。それでも横浜FMの勢いは止まらない。同19分、松原の縦パスにレオ・セアラが抜け出し、クロスをマルコスが収めると、落としたボールに反応したエウベルが右足一閃。ミドルシュートにチョン・ソンリョンが反応できず、横浜FMがリードを2点に広げた。

 横浜FMは後半25分、2ゴール1アシストの大活躍を見せたエウベルとレオ・セアラに代わり、開幕節で1ゴール1アシストのFWアンデルソン・ロペスとMF水沼宏太を投入。さらにゴールを奪いに行く。すると同28分、川崎Fが追加点。右サイドを攻め上がったDF山根視来のクロスから知念が頭で突き刺した。

 その後は一進一退の攻防。後半31分、川崎FはL・ダミアンがゴール右斜め前から惜しいシュートを放つと、同32分には横浜FMが松原のミドルシュートで生まれたこぼれ球からA・ロペスが決定機を迎える。そして同34分、左サイドでパスを受けた仲川が細かいカットインから右足を一閃。クロスバーに当てながらゴールにねじ込むスーパーゴールで再び2点リードとした。

 苦しくなった川崎Fは後半34分、登里に代わって流通経済大出身ルーキーのDF佐々木旭を投入。ビッグマッチでのJ1デビューとなった。さらに同36分、家長も下げてFW小林悠を起用。ストライカータイプを前線に並べて強引に点を取りに行く布陣を敷いた。対する横浜FMは同39分、2ゴールの仲川と松原を下げてFW樺山諒乃介とDF小池裕太を投入。小池裕はC大阪からの加入後初出場となった。

 後半43分、川崎Fは遠野の右CKにL・ダミアンが合わせてゴールにねじ込むが、高丘へのファウルがあったとしてゴールは認められず。そのままタイムアップを迎え、横浜FMが4-2で勝利し、ホームでのビッグカードを制した。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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