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森保監督、欧州視察で“2年半招集なし”の香川真司とも面会「情熱を聞けてうれしかった」

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2019年3月、森保一監督とMF香川真司

 日本代表森保一監督が25日、報道陣のオンライン取材に応じ、今月11日から24日にかけて行っていたヨーロッパ視察でMF香川真司(シントトロイデン)と面会したと明かした。香川は2019年6月のキリンチャレンジカップを最後に約2年半にわたってA代表からは遠ざかっている。

 森保監督によると、今回の欧州視察ではシントトロイデンの関係者を訪問。チームはオフ期間だったが、今年1月の活動でGKシュミット・ダニエルを招集したお礼をするためだったという。「ダンは貴重な戦力という認識をしていたし、タイミング的にもセカンドGKが怪我をしてしまって、ダンを日本代表に招集するとユースの選手を出さないといけない。そういった中でシントトロイデンは日本代表に選手を派遣してくれた。チームも緊急の補強をして、2試合を戦ってくれたということもあったので、まずはお礼に絶対に伺いたいと思っていた」。トレーニングも予定されていなかったため、当初は選手に会う予定はなかったようだ。

 そのため、シュミットのほか、FW林大地、DF橋岡大樹、FW原大智、DF松原后らとは「オフで出向いてもらうのは申し訳なかった」という配慮もあって面会せず。一方、香川とはドイツを拠点に代表選手のサポートなどを行っているJFAヨーロッパオフィスダイレクターの津村尚樹氏の紹介もあって「個人的に付き合い」で面会し、「代表のことどうこうより近況」を話したという。

「彼がユースの時に2007年のU-20W杯で仕事をさせてもらったり、私が広島の監督を辞めた後、一人でヨーロッパを巡ったときに彼にもお願いしてドルトムントの試合や練習を見せてもらったり、世話になった関係があった」。

 そう過去のエピソードも振り返った森保監督は「ヨーロッパにこれまでも私自身が行っているときには時々会ったりしていたが、すごくいい顔をしていた。プレーできる喜びを感じながら頑張っているなと思った。前所属クラブでなかなか試合をする機会に恵まれなかったので、いまその感覚を取り戻しているという充実感が伝わってきた」と香川の近況を明かしつつ、「まだまだ本人が代表への思いを持っていること、もっと成長したい、成功したいと考えていることを聞けて、その情熱を聞けてうれしかった」と笑顔を見せた。

(取材・文 竹内達也)
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