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横浜FMの18歳MF山根陸がJ1デビュー戦フル出場! 指揮官もチームメートも称える働き「味方にいて助かる選手」

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横浜F・マリノスMF山根陸

[3.2 J1第10節 横浜FM 2-0 神戸 日産ス]

 横浜F・マリノスの18歳MF山根陸が2日、J1第10節・ヴィッセル神戸戦でプロデビューを果たした。4-2-3-1のボランチで先発出場を果たすと、立ち上がりこそ中盤の底で配球に迷う場面もあったが、時間が経つにつれて存在感が増大。結局、最後までピッチに立ち続け、2-0での勝利に大きく貢献した。

「最終的な目標はA代表でワールドカップで活躍すること。そこから逆算して、年齢関係なく1年目から試合に出ることを目標にやっていきたい」。今年1月に行われた新体制発表会見で、力強い言葉で高い目標を掲げていた18歳が、開幕4試合目にして早くもJ1デビューのチャンスを掴んだ。

 出場停止や負傷者が出た関係で前節・柏戦(●1-3)から先発8人が入れ替わった中、ボランチの一角で先発出場。試合序盤は不慣れな噛み合わせで全体の立ち位置が噛み合わず、配球の起点として難しい対応を迫られていたが、ボールを受けることから逃げずにプレーを続け、チームの勢いが増すにつれてプレー判断が高まっていった。

 特に目立ったのは守備の対応。対戦相手の神戸は試合途中に4-4-2から4-3-1-2へのシステム変更を行い、立ち位置を変えながら攻めてきていたが、危険なカウンターを許さないスペース取りをたえず継続。MFアンドレス・イニエスタ、MFセルジ・サンペールとのマッチアップにも果敢に挑み、デビュー戦から大きな経験値を手にした。

 試合後、ケヴィン・マスカット監督は「日々の練習から彼のプレーを知ることができなければピッチに送り出すことはない。彼を信じてピッチに立たせた」と信頼を明かしつつ、「彼の周りが彼を助けてくれて、彼をうまくパフォーマンスできるようにピッチで表現してくれた。90分通して彼のプレーもそうだし、見ていたご家族も彼を誇りに思うと思う。素晴らしいプレーを思い切り表現してくれた」と称えた。

 またFW宮市亮も「とくに陸は高卒1年目で初スタメンで、初ホームでプレッシャーがあったと思うが、本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」と名指しで称賛。ともに90分間ピッチに立ったFW西村拓真も「キャンプの最初からすごいなと思っていた。こういうピッチでも物おじせず、いつも通りやっている陸がすごいなと思ったし、味方にいてやりやすく、助かる選手。ずっと気を使ったプレーをしてくれるし、守備もしてくれるし、気の利くプレーヤーだなと思う」と話した。

 山根はU-20ワールドカップを目指すU-19日本代表の対象年齢となる2003年生まれ。だが、J1リーグで活躍を続ければ2001年生まれ対象のパリ五輪、そしてカタールW杯後のA代表も見えてくるはずだ。「最終的な目標はA代表でワールドカップ」。誰もが叶えられるわけではない高い目標に向け、18歳の若武者が大きな一歩を踏み出した。

(取材・文 竹内達也)
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