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[MOM775]関西大学選抜GK梅田陸空(3年)_元G大阪松代コーチと「二人三脚」

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GK梅田陸空

[3.9 デンチャレ グループ2 関西選抜1-0プレーオフ選抜]

 関西大学選抜の最大のピンチは後半20分、キャプテンマークを巻くDF河村匠(大阪体育大3年=尚志高)がエリア内でMF青木駿汰(北信越/金沢星稜大3年=旭川実高)を倒してしまう反則でPKを献上。同点とされる危機に立つ。

 ただここで立ちふさがったのが、この日の守護神、GK梅田陸空(大阪学院大3年=大阪学院大高)だった。青木がそのまま狙ったPKを右に飛んでストップ。相手に傾きかけていた流れも完全に止めた。「PKを止めたらこれからに繋がると思って、止めようと思いました」。Jスカウトたちが目を光らせる前で、分かりやすく最高の結果を残してみせた。

 日々の環境が成長の糧となっている。今季の大阪学院大サッカー部にはGKだけで25人が在籍。「ちょっとしたミスでも交代させられるチーム体制」と、昨年も正守護神を務めた梅田とて油断できない毎日を過ごしているという。

 そして今年度より大阪学院大は新監督に實好礼忠氏、GKコーチに松代直樹氏の“元ガンバ大阪コンビ”を招へい。小さい頃からG大阪を応援していた梅田にとっては夢のような環境が整った。「憧れの人がGKコーチになった感じ。毎日が楽しい。練習に行くのが楽しみな状態が続いています」。毎日を胸を躍らせながら過ごせていると感謝する。

「今までやってきたことのない練習が多いので、日々成長できていると思います。例えば、固定されていない練習が多い。毎日違う練習なので、体より頭が疲れている状態です。あとは準備の部分のことは口酸っぱく言われています。余分な動きを削ることを二人三脚でやっている感覚ですね」

 高校、大学とPK戦の前には必ず交代していたというほど“苦手”だったPKも、この日は自信を持ってストップに繋げた。「これからもサッカーで生きていきたい」。大学ラストシーズン、“憧れの人”から更なるプロ基準を吸収し、目標とするプロ入りを目指す。

(取材・文 児玉幸洋)
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