[3.13 デンチャレ決勝 関東選抜B1-0関西選抜]

　関東大学選抜Bの決勝点はこの日も背番号11が決めた。この試合唯一となった得点が決まったのは前半18分、相手GKのキックミスをカットしたMF岩本翔(筑波大3年=G大阪ユース)が素早く前線にパスを出すと、FW齊藤聖七(流通経済大3年=清水ユース)が相手を引き付けてラストパス。MF樋口堅大(順天堂大2年=大津高)が右足で蹴り込んだ。

　決勝に進むためには勝利が絶対に必要だった11日の東海大学選抜戦でも樋口は後半3分に値千金の決勝弾を記録。重要な試合での2試合連続弾に、「入りの部分で取れたので、試合を優位に進められたかな」と充実の汗をぬぐう。

　大会MVPも予感させたが、チームメイトのGK近藤壱成(法政大3年=磐田U-18)は出場3試合無失点。苦笑いを浮かべながらも、「守備はほとんどゼロで抑えてくれていた。悔しいですけど、納得かなと思います」と頷いた。

　チームでの活躍にも繋げたい。そのためにも今季は数字でもしっかりと成績を残していきたいと考えている。樋口は「今まで先輩についていく立場でしたが、3年になるのでチームを引っ張って行く存在にならないといけない。チームの攻撃の中心になると思うので、リーグ戦でもトーナメントでも、自分が点を取る、チームを助けられるような存在になりたい」と力強く話した。

(取材・文　児玉幸洋)

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